続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「中華 ホームラン軒」【南平】

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◆「中華 ホームラン軒」【南平】

 ◎「チャーハンセット」七五〇円

 …今朝方は、全開にしていた窓から入り込む風が涼しく感じられ、思わず毛布を被る。
  少しは秋の気配が漂いつつあるのかと安堵するが、日中は未だ灼熱地獄だ…。
  午後からの仕事に備え、一時間早く到着し、昼御飯を済ませる。
  地味な駅なので、駅前にも取り立てて選択肢が多い訳では無く、可也搾られて来る。
  以前から、此の地を訪れる度、其の店名から妙に惹かれる物が有った此方へ。
  無論、小学生時分に衝撃を受けた、カップラーメンの「ホームラン軒」である事は言う迄も無い…。
  店の雰囲気としては、古くから在る街の中華屋と言った香りがプンプン漂う。
  硝子張りの木枠の引き戸を開けて店内へ入ると、三名の客のみで空いている。
  入り口に近い、八人掛けの正方形のテーブル席と言う、何とも変わった席の一角に座る。
  御冷を持って来て呉れたと同時に、「チャーハンセット」と告げる。
  然して、店内のメニューは目も呉れなかったが、数年前から何度も此の店の前を通り、
  店頭に貼り出されたメニューは幾度と無く目にし、昨日、不意に「チャーハンセット」と決めた…。
  先週、秩父市内で頂いた「中華 天鳳」然り、味に関しては過度の期待は寄せていない。
  万人が普通に、「不味い」と文句を発さないで頂ける程度の無難な味でありさえすれば良い。
  街の中華屋はそう言う立ち位置で良いのだ。
  子供の頃に食べた、今から思えば何て事の無い普通の簡素なラーメンが頂ける場所で…。
  想像通り、ラーメンは昔乍らの趣きが見て取れる。
  街の中華屋に出掛ける事でさえ贅沢で、其処のラーメンが御馳走と感じられた頃の様な趣き。
  セットメニューの為、ラーメンの丼は小さ目で、麺が何だか窮屈そうに感じられる。
  幾らか其の窮屈さを緩和してやろうと、蓮華でスープを啜る。
  味も想像通りで、化学調味料の効いた、昔懐かしいあの味。
  「あの味」と言う表現で、昔乍らの味の想像が浮かんで頂ける事だろうと思う…。
  麺も、縮れの効いた中太麺。
  麺の場合、もう少し細くても可とする。
  此の場合、別段、麺に小麦の産地やら、茹で時間やら、腰やらを求める方が可笑しい。
  業者から一括発注した中華麺を、店主が長年の仕事で培った頃合いで麺上げをする。
  此れで宜しい…。
  具は、パサパサ感が有る腿肉の薄切り叉焼、麺麻、萌やし、若布。
  此の、「分かり切った」感じが良い…。
  さて、盆の傍らの炒飯に取り掛かる。
  中華鍋で豪快に炒められた炒飯は、此れ又、懐かしさが渦巻いている。
  型に嵌めて成型された訳ではなく、無造作に器に盛られた感じが良い。
  具は、玉子と刻み叉焼
  口の中でポロポロと解れる食感と、丁度良い味付けが腕白中年の心を擽る。
  咄嗟に、ラーメンの汁を蓮華で啜り、米粒を流し込む。
  此の動作を繰り返し、炒飯も完食し、水を飲み干し、「御馳走様」と店を出る。
  地元民から愛される街の中華屋の典型の様な感じが伝わる。
  良いのだ、味は「ホームラン」じゃなく「ポテンヒット」でも…。

ホームラン軒 [ 中華 ] - Yahoo!グルメ

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住所: 東京都日野市南平7丁目6-40
営業時間、定休日:
最寄り駅: 南平
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※2009年8月17日時点の情報です。
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