続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「手もみラーメン 福しん」【池袋】

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◆「手もみラーメン 福しん」【池袋】

 ◎「焼豚チャーハン」四五〇円+「おともラーメン」一〇〇円

 …火曜日。
  先週火曜日、十六日から新部署に異動し、新たな業務の引き継ぎ真っ只中。
  分からない事だらけ、珍紛漢紛で泣きたくなるわ、疎外感たっぷりだわ、
  四〇を過ぎて、一から覚えると言うのは並大抵ではないと痛感…。
  脳味噌もそうだが、一日中、座りっ放しの仕事と言うのも初めてで、
  驚いた事に、動かないので、自動巻き腕時計が止まってしまう程。
  今じゃ、手動で巻かないと、時間が止まった儘と言う事も屡々。
  さて、話は遡って火曜日。
  着任から一週間の此の日も、朝から不慣れな業務に四苦八苦。
  外に出る事が無いので、毎日の昼御飯、昼休憩だけが唯一の息抜き、愉しみ。
  昼が近付き、不意に、化学的な味わいのラーメンと炒飯が味覚に訴え掛ける。
  良し、そうしよう。
  十三時半を前に、銀世界の池袋の街を彷徨う。
  月末で赤貧なので、安価に済ませたく、池袋界隈で化学的な味わいのラーメン、
  炒飯を味わえるのは、知る人ぞ知る、此方の連鎖店。
  池袋、新宿地区を中心に、四〇店舗弱を構え、個人的には二〇年前に、
  「大山駅前店」で洗礼を受け、懐かしさを禁じ得ない。
  店に入り、僅かに空席が有り、カウンター席の隙間にヨッコイショーイチ。
  「手もみラーメン」三九〇円に「半チャーハン付Bセット」二四〇円で六五〇円。
  高いな…。
  其れならば、「焼豚チャーハン」四五〇円に、具は萌やしのみの素ラーメン、
  「おともラーメン」一〇〇円を付ければ五五〇円で済むではないかと発注。
  矢鱈と寒い店内で凍え乍らグッと待ち、五分程で配膳される。
  先ずは蓮華を手に取り、「おともラーメン」のプースーから啜ろう。
  一口啜れば、僕が求めていた味わいとは異なるが、町場のラーメンと言った趣き。
  もっと化学的な味わい、ケミカルな昔乍らの、昭和の街中華のラーメンが良い。
  子供の頃、大和田駅近くの「マルエツ」に母親の買い物に付いて行き、
  其の帰りに、小さな街の中華屋「平和園」で食べたラーメンが懐かしい…。
  麺は手揉みラーメンを謳うだけあり、緩やかな縮れが有り、ツルツル感が有る。
  思いの外、腰が効いていて、プリプリしている。
  具は萌やしと葱だけなので、一〇〇円ならば贅沢は言えない。
  お次は炒飯を頂こう。
  中々、外で炒飯を頂くと言う事が無く、外で食べる炒飯には憧れめいた物が有る。
  家で再現するのは難しいのでね。
  具は焼豚、玉子、葱と至って簡素で、此れは此れで良い。
  中には、刻んだ鳴門が入って居たり、炒飯は多種多様で宜しいな。
  一説に依ると、「炒飯」と「焼き飯」には違いの定義が有ると言う。
  「炒飯」はと言うと、玉子を先に入れてから白米を炒めると言い、
  「焼き飯」は白米を炒めてから玉子を入れると言い、此方のは前者。
  「焼き飯」と言うと、西の方の粉物・鉄板文化に根差している印象だ。
  炒飯を掻っ込み、炒飯に付く汁の代わりにラーメンのプースーを啜り、
  さっさと昼休憩を済ませ、午後の業務に戻るポンコツおぢさん…。