続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「らー麺 つるや」【岡本】

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◆「らー麺 つるや」【岡本】

 ◎「つるやつけ麺」九八〇円

 …三連休明けの今日は、宇都宮線に揺られて宇都宮へと出掛ける。
  此の街を訪れるのは随分と久し振りで、懐かしささえ感じられる。
  汗ばむ様な陽気の中、黙々と仕事を熟し、次の真岡への移動を開始し、
  十四時に迫ろうとしていたので昼御飯を摂る事にし、僕のたっての希望で、
  此方に伺う事にして貰い、上役と二人して勇んで出掛ける。
  其の昔、栃木県を担当していた時分は、宇都宮に訪れると欠かさず訪店し、
  移転前の壬生町に在った時から、狂った様に通い詰め、此方の味に惚れ込み、
  僕の個人的なラーメンランキング一位をずっと張っている店…。
  前回訪れたのは二〇〇七年六月二日なので、二年一〇ヶ月半振りにも成ろうか…。
  時刻が十四時と言う事も有り、普段は待ちが発生するのだが、空席が有る。
  そして吃驚したのが、券売機が導入されている。
  此方にもハイテクノロジーの波が押し寄せている様だ。
  更に驚いたのが、塩味や味噌味のメニューが加わっており、時の流れを感じる…。
  懸念されたのが、時間も時間なので、人気のつけ麺が売り切れていやしないかと心配したが、
  「つるやつけ麺」の釦には「売切」の赤い灯りは点っておらず、ホッと胸を撫で下ろす。
  食券を購入し、カウンター席に座る様に促され、対面の時をジッと待つ。
  十五分弱、ぼんやりとゆらゆら揺れる陽炎の様に過ごした後、遂に「つるやつけ麺」登場。
  二年一〇ヶ月半振りに対面した印象は、つけ汁の色が濃く成っている点。
  割り箸を割り、待ちきれないとばかりに麺を手繰り、其の濃厚な茶褐色のつけ汁に浸して啜る。
  ヅヅヅと大きな音を立てて啜ると、以前よりも濃い味わいが感じられる。
  醤油ダレの量が多くしたのか、将又、僕の舌が馬鹿に成ったのか…。
  そして、つけ汁自体、以前よりも魚介系の風味が特に強く出ており、
  鰹節や鯖節の魚粉がつけ汁の表面に浮かんでいるのが明らかに分かる程。
  以前は魚介系は仄かに感じられる程度で、豚骨と鶏ガラの動物系の方がやや強めだった気がする。
  甘さも気持ち強い印象で、三温糖の量も増やしたのだろうか。
  然し、全体的な味の輪郭は変わっておらず、相変わらず旨いと感じる。
  ドロッとし過ぎず、適度な粘度で、麺にしっかりと纏わり付く感じは変わらずだ。
  麺は茹で時間に九分要すると言うのが謳い文句の自家製麺だったが、今は如何なのだろう…。
  見た感じは変わらない印象を受ける、中太のストレート麺。
  適度な腰と、モチッとした弾力は以前と変わらず、ツルツルした喉越しが良い。
  以前は悠長に啜っていると次第に腹がくちくなり、満腹感に襲われる程だったが、
  今回は驚く様にスルスルと、簡単に胃袋へと吸い込まれて行く。
  量も多少は少なくなっているのかも知れないが…。
  残念だったのが、具の叉焼
  以前はバラ肉を巻いた物を使用し、脂身はトロトロ、赤身の部位はホロホロで、
  味も染みていて愉しみの一つだったが、今はロース肉に変わってしまっており、
  「大勝軒」っぽいパサパサ感が感じられてしまい、三枚も入っているとガッカリも三倍に…。
  麺麻は少し柔らか過ぎる嫌いが有るが、枕木の様な物が入り、シャキシャキ感が有る。
  味付け玉子は、以前は歯を押し当てるだけで中から黄身がピュッと飛び出し、
  背広のズボンを汚す事も有り得る程だったが、今のは半熟だが、ネットリ感が強い物に成っている。
  其の分、味はしっかりと染みており、濃厚さは有るが、寂しさが感じられる…。
  全体的に見ると、都内に在る店のレヴェルに全く引けを取らないが、
  昔の味の方が、より対等に渡り合える印象は否めない。
  まあ、旨い事には変わりないので、一応、僕のラーメンランキングは暫定一位にしておこうかな…。