「尾道らーめん三公」【広島】 - 続・ＲＯＣＫ‘Ｎ’ＲＯＬＬ退屈男

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　◎「尾道ホルモンラーメン」七五〇円

　…月曜日を先週日曜日の休日出勤の代休、火曜日を来週日曜日の休日出勤の代休に充て、
　　土曜日から四連休にし、今日から二泊三日で、夏休み第二弾として、
　　高等学校の修学旅行以来の広島へと旅に出る事にする。
　　朝は六時起きで、東京駅八時一〇分発の「のぞみ十五号」に乗車し、
　　京都駅から先は「ケータイ国盗り合戦」の国盗りをしつつ、
　　正午過ぎに広島駅に到着し、プラットホームに降り立つと、関東と変わらぬ暑さ…。
　　噎せ返る様な蒸し暑さで、気管支と目に来る感じ。
　　午後からの広島市内観光の為に、先に宿に荷物を預け、其れから昼御飯を摂りに出掛ける。
　　全く土地勘が無い上に、前もって下調べをしている暇も無かった為、
　　当て所無く、取り敢えず、駅ビルディングならば一通りの物は揃っているだろうと、
　　駅へと戻り、二階の飲食店街を彷徨う。
　　広島と言えば御好み焼きだが、流石、休日の昼間と成れば、観光客でごった返し、
　　長い行列が形成されている店も有り、余計に暑さが募る…。
　　こう言う時は、手っ取り早く、然も、御当地の味も味わえるので、ラーメン店が重宝する。
　　広島の御当地ラーメン・尾道ラーメンを頂こうと、此方に飛び込みで入ってみる。
　　尾道ラーメンと言えば、「柿岡屋」や、東大宮の「らーめん尾道学校」等で頂いた事が有る。
　　店内に入り、テーブル席に腰掛け、メニューをザッと見渡す。
　　普通の物は「尾道ラーメン」だが、其れにホルモンを入れた「尾道ホルモンラーメン」と言うのをジ発見。
　　此りゃ、ホルモン教徒としては、見て見ぬ振りは絶対に出来ない。
　　と言う事で、迷う事無く此れを発注する。
　　すると、「にんにく入り」と「ピリ辛」と言うのを選択出来るらしく、
　　まあ、此の駄ブログの稀有な読者の方なら御存知の通り、勿論、「にんにく入り」で…。
　　そして、麺も二種類から選択出来る様で、細麺、平麺の内、平麺で御願いする。
　　一〇分程、冷房の効きの悪い、蒸し暑い店内で、冷えているとは言い難い水を飲んで待ち、
　　湯気を棚引かせたラーメンが目の前に運ばれて来る。
　　尾道ラーメンの特徴である背脂がゴロゴロ浮かんでいる。
　　早速、蓮華でスープを啜ってみると、尾道ラーメンの特徴の小魚から取った出汁の風味が、
　　ホルモンの脂で消されてしまい、今一、魚介系の風味が薄らいでしまっている。
　　まあ、此のラーメンを発注した僕が悪いのだが…。
　　そして、「にんにく入り」とは言うものの、然程の大蒜の風味も感じられない。
　　主役のホルモンはと言えば、焼肉屋のホルモンの様に、脂身が存分に付着し、
　　プルンプルンと音がしそうな物で、コッテリとして、脂がジュワーッと溢れ出す。
　　広島和牛の小腸を使用していると言う。
　　スープにも脂の甘味が染み出していて、此れは此れで旨かったりする。
　　平麺で御願いした麺は、残念乍ら、腰や弾力と言った物は感じられず、
　　フニャッとした感じの入院患者の食事の様な歯応えで、平麺の良さが死んでしまっている。
　　具は他に、叉焼、萌やし、九条葱、韮で、もつ鍋の様な雰囲気がしないでもない。
　　然し、総じて、全体的にはもう一つの印象で、スープを飲み干す旨さは感じられない。
　　汗を大量に噴出させ、店を出、広島市内へ市電に乗車して出掛けて行く…。

～御負け～
　通称・鯉城こと広島城。
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