続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「つけ麺 らーめん研究所」【吹上】

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◆「つけ麺 らーめん研究所」【吹上】


 ◎「まろ味つけ麺」七八〇円

 …今週末は、日曜日から仕事の為、今日と明日に休日を宛がわれる。
  熱帯夜も解消されつつあり、此処一日二日は氷枕をせずに睡眠出来ている。
  然し、相変わらずの頻尿頻便なので、夜中に起きるのには変わらないが…。
  朝は七時に目が覚めたものの、九時半に目覚ましを掛けて二度寝に興じる。
  二時間半後に目覚ましに叩き起こされ、嫌々乍ら、何とか床から這い出す。
  午前中の内に、先週、車屋で労働する高等学校時分の悪友に、車検の為に自動車を預け、
  其れを取りに行く約束に成っており、洗濯も其処其処に、慌てて家を飛び出す。
  電車に乗車し、吹上駅迄自動車で迎えに来て貰い、車屋に行き、諸々の支払いを済ませる。
  正午前だが、一緒に食事をしようと言う事に成り、吹上駅近くの国道十七号線沿いに、
  新しく出来たと言うラーメン店に、中年二人して出掛けてみる。
  其の名も「つけ麺 らーめん研究所」と言い、何を研究してるかは一発で分かる。
  其の昔、高崎に在った「北関東麺類研究所」と言う店には二度程訪れたが…。
  店内に入ると、カウンター席七席と小ぢんまりとした、木を基調とした造りに成っている。
  席に腰掛け、メニューをザッと眺める。
  豚骨ラーメン、辛味噌ラーメン、油蕎麦、つけ麺が主力商品の様だ。
  暑さも暑さなので、定番と思しき「まろ味つけ麺」なる物を発注してみる。
  何せ、「研究の成果が此処に出ています」と迄記されているのだもの…。
  すると、麺の量を大盛りに出来ると言うので、腕白なので、大盛りで御願いする。
  開店して一ヶ月足らずの様だが、突貫工事だったのか、カウンター席のテーブルや、
  厨房内の丼や鍋を置く棚は建て付けが悪そうで、木が撓る様で少々心許無い…。
  調理中、店主の携帯電話着信音の「ゴッドファーザー 愛のテーマ」の何度も鳴り、
  何だかナァ…と言う気分で待っていると、一〇分強でつけ麺が出来上がる。
  先に麺の器が出され、数十秒後、つけ汁の器が差し出される。
  つけ汁は茶褐色をしており、今流行りの魚介系醤油豚骨と言った趣き。
  麺はやや茶色っぽい色を帯び、瑞々しく、光り輝いている太麺。
  麺の器に盛られた味付け玉子と海苔をつけ汁に投入してから食事開始。
  麺を箸で手繰ると、太麺なので重量感が有り、期待が持てる。
  此れを茶褐色の湖にサッと潜らせて啜ってみると、しっかりとした腰が効いており、
  且つ、モッチリ、モチモチとした弾力も有り、水できちん〆られており、食感が良い。
  つけ汁はもっと濃厚なのかと思いきや、サラッとした感じで、粘度は低い。
  魚介の風味、豚骨の濃厚さは均衡が取れている印象で、何かが突出している様な感じはしない。
  其の名の通り、円やかな味わいで、クリーミーな舌触り。
  具は、良く味の染み込んだ刻み叉焼と、やや酸味が気に成った極太の麺麻、
  そして、黄身にしっかりと味が染みていて欲しかった味付け玉子。
  麺の量も然して多くなく、あっと言う間に、ぺろりと平らげてしまう。
  食後は何時もはスープ割りは断じてしないのだが、つけ麺を出された際に、
  スープ割り用にと刻み玉葱が別皿で出され、尚且つ、スープがポットに入って置かれている。
  一々、スープ割りを御願いする手間が面倒臭いので何時もしないのだが、
  こうして万事が整えられていちゃ、スープで割らない訳には行かない。
  残ったつけ汁に刻み玉葱を入れ、ポットのスープを注ぎ、蕎麦湯感覚で啜ってみると、
  柚子の香りがプーンと漂い、爽やかな感じに成る。
  暑い時に暑い物は飲まないのだが、額に汗を滲ませつつ、全て飲み干す。