続・ROCK‘N’ROLL退屈男

続・ROCK‘N’ROLL退屈男 B面⇒https://twitter.com/RandR_taikutsu

「和定食の店 松乃家」【津田沼】

イメージ 1


 ◎「かつ丼豚汁セット」六七〇円

 …昨日。
  毎朝の寝起きの悪さは相変わらずで、目覚ましに叩き起こされ、一〇分はボーっとしている。
  即ち、起きなくては成らない一〇分前に目覚ましを掛け、一〇分間の猶予を与えている訳だ。
  起き上がるのに、どれ程の勇気と気力が要るか…。
  有りっ丈の元気を振り絞り、床から這い出し、身支度を整え、電車を乗り継ぎ津田沼へ。
  津田沼駅に着き、仕事に突入する前に、缶珈琲を飲んで一息吐くのが細やかな愉しみ。
  其れから仕事に向かい、山積した仕事を一つ一つ遣っ付けて行く。
  そろそろ、花粉症の季節なので、時折、嚔に見舞われつつ仕事を熟す。
  十三時に成り、空腹感を覚えるので昼休憩を取る事にする。
  津田沼と言えば、「必勝軒」に狂った様に通い詰めたが、全ての味を制覇してしまったので、
  今一、魅力に欠けるも、此の日、水曜日は一番人気の「濃厚鶏豚スープ」の日なので、
  随分と傾き掛けたが、折りしも月末、赤貧生活を強いられ、泣く泣く断念する。
  余談だが、今月は日数が少ない所為か、黒字で終えられる見通し…。
  其れは兎も角、津田沼の駅前を彷徨い、前週に出掛けた牛丼の「松屋」の隣りに、
  同じく「松屋」の系列で、カツ丼を売りにしている店が在るのを思い出し、
  腕白たるもの、カツ丼は定期的に食べたくなる代物なので、初めて訪れてみる。
  店内に入り、御決まりの券売機で食券を購入する。
  「かつ丼」単品は期間限定なのか、四九〇円と言う破格の価格設定。
  今日日、此れだけの価格競争が起こっては、外食産業も一溜まりも無いな…。
  券売機に対峙し、カツ丼、其れに豚汁と言う組み合わせが堪らなく好きなので、
  「かつ丼豚汁セット」と言う蠱惑的な釦を押し、食券を購入し、カウンター席に腰掛ける。
  此の手の店は、客も詰まらなそうに、味気無く食事をしており、雰囲気は決して良くない…。
  其れはそうと、御飯を装って、具を盛り付けるだけの牛丼とは訳が違い、
  出て来る迄に、其れ相応の時間は掛かり、一〇分弱の後、盆に載せられて運ばれて来る。
  見た目は予想した通りの物で、或る意味、安心感が有る。
  先ずは喉湿しに豚汁を啜ると、普通の味噌汁と違い、濃い味に仕上がっており、
  豚肉、大根、里芋、人参、豆腐、牛蒡が入って具沢山で、中々に宜しい。
  下手をすると、「豚汁」と謳っているにも拘らず、豚肉じゃなくて鶏肉と言う詐欺紛いの店も有るし…。
  此方のは豆腐が絹漉しで、トゥルンとして、食道を火傷しそうに成る感じが良い。
  お次は、主役のカツ丼に取り掛かりますかね。
  先ず、欲を言えば、玉子に火が通り過ぎており、限り無く半熟加減なのが好み。
  順番通りに、カツの端っこから齧り付くと、甘辛の濃い味が、カツ丼を喰らっている気分にして呉れる。
  カツ丼や親子丼然り、味付けは濃い味でないと、御飯の上に乗っかる権利は無かろう。
  肉質はと言えば、ジャンクさ満点で、齧ると歯の隙間に肉の繊維が挟まる感じ。
  此れが良いのだ、と言うか、こうでないと困るのだ。
  別段、高級豚カツ店でカツ丼を頂いている訳ではなく、学生食堂の様な乗りで良いのだ。
  其れなりの硬さが有り、脂身が適度に有り、ボソッとした食感。
  具は他に玉葱が入り、定番のカツ丼と言った趣き。
  カツ丼に緑豆を乗せる店が有るが、其れは全く以って邪道だし、無意味。
  矢張り、カツ丼は男の浪漫を感じさせる食べ物で、余り間を空けずに掻っ込みたい食べ物だ…。
  カツ丼とは全く別の話に成るが、此の手の店で食事を済ませて帰る客の殆どが、
  「御馳走様でした」すら言わずに黙って帰ると言うのが不思議で成らない。
  こう言う、サッと掻っ込んで、サッと帰る店だからと言う考えなのか、
  将又、自分は一々、「御馳走様」なんて言わなくても良い位の高給取りなのか、
  其れとも、そう言う育ちなのか知らないが、幾ら身銭を切っているとは言え、
  食べ物を提供して貰い、生きる基本である食事を胃袋に少なからず詰め込んだ以上は、
  「御馳走様でした」の一言位、言うのが普通だし、言って罰が当たる事は無いと思うのだが…。
  僕自身、自炊する事は滅多に無く、外食に頼っている手前、食事をした際は必ず言う様にしている、
  と言うより、言うのが当たり前と思っている人間からすると、不道徳極まり無いと思うのだが。
  尤も、高給取りならば、もっと良い所に行けば良いのに…。
  此の国は何だか誤った方向に進んでしまっている様だ。