続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「のりや食堂」【大井町】

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◆「のりや食堂」【大井町

 ◎「中華そば」六五〇円+「生玉子」五〇円

 …嗚呼、今週も始まってしまった。
  ホッと落ち着ける週末もあっと言う間に過ぎ去り、長く、辛く、険しい一週間の開始だ。
  昨晩は、週の始まりの寝起きは最悪だろうと察知し、二十三時には床に潜り込むも、
  朝は朝で、何だかんだで寝起きは悪い。
  何せ、花粉症の御蔭で、夜中に鼻詰まりに因る呼吸不全に陥りそうで、
  何度も起き、鼻腔に薬剤を噴霧しているので、熟睡なんて程遠い…。
  そして、明け方に目を覚ませば、外からは雨音が聞こえ、より一層、気分を重たくさせる。
  萎えそうな心を奮い立たせ、身支度を整え、ゴミを出して出掛ける。
  眠いのも有るが、花粉症の所為で、絶えず頭がボーっとしているのが辛い。
  シャキッとする事が無いのだ、此の時期は…。
  電車に乗車し、数分の遅延に巻き込まれていると、雨は何時の間にか雪に変わっている。
  何てこったい、道理で寒い訳で、凍えそうな思いで大井町に辿り着く。
  久し振りに自分の業務に戻った感じで、今一、身体が思う様に動かない気がするが、
  朝から黙々と仕事に精を出し、社会復帰に努める。
  すべき事が目白押しの中、十三時半に一先ず、昼休憩を挟む。
  悠長に休憩を取っている余裕も無いので、チャッチャと済ませられる物を頂こうと、
  昨年十二月六日以来の此方で、和歌山ラーメンを啜る事にする。
  何時もは。何処へ行ってもつけ麺を啜る事が多いが、今日は流石にラーメンで温まりたい気分。
  と言う訳で、此方のコッテリ濃厚なスープは持って来いだ。
  店へ向かって歩くと、其の数十メートル手前から豚骨臭が漂って来る位に強烈だ。
  豚骨臭と言うより、獣臭、家畜臭と言っても良いかも知れない。
  手動の木戸を引いて中に入ると、其の豚骨臭が一層鼻腔を刺激する。
  券売機に対峙し、何時もの食券を購入し、カウンター席に着席する。
  行列する事も無く、すんなり入店出来るに限り、行列に並ぶ程、暇ではない。
  「月見一丁!」と注文が入り、其の出来上がりを今か今かと待つ。
  そして、細麺なので出来上がりは早く、とっとと食事を済ましたい時には助かる。
  先ずは、茶褐色の醤油豚骨スープを啜ると、和歌山ラーメン特有の醤油ダレの酸味と、
  豚骨や鶏ガラを丸二日間煮込んだと言う円やかな味わいが巧く融合している。
  豚骨をゼラチン質が溶け込む位迄煮込み、ドロドロに乳化しスープに醤油を合わせ、
  味を調節して行くと言う製法らしく、決して脂臭くなく、表面の上澄みの脂の部分を啜ってみても、
  執拗い感じは無く、スープ表面に蓋をする格好に成り、冷め難いと言う点でも良い。
  麺は博多ラーメンを思わせる様な真っ直ぐの細麺で、喉越しが良い。
  もう少し固め、然も、博多ラーメンの様に「スーパー粉落とし」等が有れば良いと思うのだが…。
  生玉子の白身を絡ませつつ、ドゥルドゥルさせて啜ると、白身の甘さが加わって良い。
  叉焼は特筆すべき特徴は無いが、脂身、赤身の部位共に平均的で及第点。
  麺麻はシャキシャキとして、穂先麺麻の根元の様な部位で結構好きな部類だ。
  〆は、蓮華に玉子の黄身を乗せて頬張り、口の中で割り、スープを啜って混ぜ合わせる。
  玉子のコクと、スープの円やかさが絶妙に混ざり合って、一時の幸せを感じる。
  本当、暫しの憩いだ…。