続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「元祖かにチャーハンの店」【大宮】

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◆「元祖かにチャーハンの店」【大宮】

 …昨晩。
  一月七日から始まった四泊六日の旅も、遂に終焉を迎える。
  函館駅十五時五十五分発、特別急行スーパー白鳥」四〇号に乗車し、
  行きは寝台特別急行カシオペア」で、就寝中だったので気付かなかったが、
  性感、もとい、青函トンネルを潜り、北海道に別れを告げ、本州に帰って来る。
  そして、新青森駅からは、此れ又、夢の超特急「はやぶさ」六号に乗車し、
  十八時十四分発で、途中、盛岡駅、仙台駅に停車するのみで、二〇時五十九分に大宮駅に到着。
  見慣れた風景に戻って来て、一気に現実に引き戻された感が有り、絶望感にも似たものを感じるが、
  反面、少しホッとすると言うか、落ち着く感じも無くは無い…。
  時刻は既に二十一時を過ぎ、此の儘、家に帰って晩御飯と言うのも億劫なので、駅構内で済ませる。
  其の中に、以前、渋谷で入ってみようと考えていた、蟹炒飯専門店と言う、
  至って幅の狭い、特化し過ぎの此方へ初潜入。
  「北海道から帰って来た癖に、何で大宮で蟹なんだよ!」と言う突っ込みは受け付けないものとする…。

 ◎「ビール アサヒ小瓶」四五〇円
 …店はカウンター席のみで、一〇人強で一杯に成る程。
  店内の片隅に大きな荷物を置かせて頂き、カウンター席の間に挟まる。
  先ずは、夢の様な時間が過ぎ去り、此れから、夢も希望も無い現実に引き戻される苦痛を緩和すべく、
  取り敢えず、酒の力を借りてみる。
  瓶麦酒しか取り扱いが無い様なので、其れを発注。
  小瓶と言う通り、随分と小さいが、文句は言えず、コップに注いで乾杯。
  もう、溜息しか出ないわね…。

 ◎「かにかにチャーハン」六〇〇円
 …一緒に炒飯も発注してしまおう。
  此方は店名の通り、蟹炒飯に特化しており、此処迄、潔いと清清しささえ感じる。
  今や、彼是とメニューを置きたがる店が多い中、一品集中と言うのは信用が持てる。
  ラーメン店にしても、醤油、味噌、塩と揃っていると、何と無く不安に成ってしまう…。
  と言う訳で、此方の基本メニューと思しき「かにかにチャーハン」と言うのを発注してみる。
  狭い店内にも拘らず、カウンター内に二人、厨房内に四人と店員が配置されており、
  人件費が嵩むだろうなと、余計な心配をしてみる…。
  そうこうしていると、麦酒も呑み終わっていないが、炒飯が遣って来る。
  蟹の味噌汁も付いている。
  そして、好みに応じて、蟹の餡掛けを掛ける様にと、別皿で提供される。
  先ずは其の儘の炒飯を頂いてみる。
  金属製の匙で掬って頬張れば、米粒がパラパラと解れ、炒飯の醍醐味を堪能出来る。
  店内に記された、「燃える炎 踊る米」と言う言葉が嵌る。
  上には蟹の解し身が乗せられ、流石、北海道で頂いた物とは比べ物に成らないが、
  旅の終わりの此の際なので、多くは望まない。
  そして、炒飯と言えば玉子と一緒に炒められるが、此方のはレタスは未だしも、
  胡瓜も一緒に炒め合わされており、ポリポリと言う不思議な歯触りが時折感じられる。
  炒飯と言う料理を、余り外で頂く機会が無いのだが、炒飯の味付けは如何しているのだろうかと、
  自分で炒飯を作りやしないが、知りたくなる位に、外で頂く炒飯は旨い気がする。
  尤も、店に依ってピンからキリ迄有るが…。
  途中から、餡掛けをぶっ掛け、餡掛け炒飯にしてみる。
  此れにも蟹の解し身が若干入っており、汁気が増し、此れは此れで、味が変わって良い。
  こうして、旅の最後の締め括りに蟹炒飯を胃袋に収め、夢の様な至福の時間を幕を下ろす…。

~御負け~
函館駅に停車中の特別急行スーパー白鳥」。
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憧れの夢の超特急、新幹線「はやぶさ」。
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