続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「TOKYO UNDERGROUND RAMEN 頑者」【池袋】

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 ◎「つけめん(濃厚)M」八〇〇円

 …もう、不感症、もとい、花粉症が駄目だ。
  目は真っ赤に腫れ、鼻が詰まり、嚔は連発、鼻水は自然と垂れる…。
  こんな調子じゃ、夜も熟睡出来る訳が有るまい。
  毎晩、夜中に何度、目を覚ます事か。
  無論、雪隠に起きる用事も有るが…。
  寝起きは何時にも増して、ボーっとして、脳味噌が働かない。
  身体中が痒い気がして起き、身支度を整え、花粉が降り注ぐ中を出掛けて行く。
  満員電車の様な密室の中は、花粉の温床の様で不快だ。
  今日は珍しく、略定刻通りに池袋駅に到着し、遣れば出来るじゃん、JRさんよ!
  花粉でショボショボの目を擦りつつ、パーソナルなコンピューターと向き合い、
  一〇時半過ぎに外出し、同僚の方々と合流し、腕捲りをし、汗を滲ませて仕事に没頭する。
  嗚呼、すっかり陽気は夏だ。
  暑いったら有りゃしない。
  十三時過ぎに、三人して昼御飯を摂りに出る。
  何が良いかと訊けば、クーニーが良いと返って来るも、生憎、丁度良いクーニーの店の見当が付かない。
  メンラーでも良いと言う事なので、我が埼玉県を代表する大行列店の支店へと御案内。
  本店の川越では、一時間待ちもざらだが、此方ではすんなり入店出来るのが嬉しい。
  今日も勇んで出掛けると、券売機の前に一人居り、店内の四人掛けのテーブル席も空いている。
  良しとばかりに、食券を購入し、近未来的な造りの店内に入り、テーブル席に腰掛ける。
  食券を手渡す際、麺の量は「Mで」と御願いする。
  「M」は「M」でも、マゾヒズムの「M」ではない…。
  馬鹿は兎も角、花粉を洗い流す様に冷水を呷り続け、一〇分強で運ばれて来る。
  相変わらず、濃厚な茶褐色のつけ汁と、照明に照らされてキラキラと輝く麺は良い。
  より一層つけ汁が温くなる前に、とっとと啜り始めよう。
  眩い程の煌く麺を手繰り上げると、太さが有るので、重量感が箸に伝わる。
  とろみの有る、粘性の高いつけ汁に浸せば、べっとりと麺が茶褐色に染まる。
  勢い良く啜り上げれば、ツルツルっと通りの良い口当たりと喉越し。
  食感は、丸で讃岐饂飩を思わせる様な腰と弾力が秀逸で、又、水で確りと〆られているので、
  善く引き締まっており、冷たくて心地好いので、実に夏向きだ。
  此の麺を、あつ盛りで頂くなんぞ、野暮と言うものだ。
  つけ汁は今と成っては珍しさは無い、今流行りの魚介豚骨だが、基本的には好きなので良い。
  ドロッとして濃厚で、魚介の風味と、豚骨の甘味が感じられる。
  つけ汁には叉焼、麺麻、海苔、鳴門が入り、何れも及第点。
  〆は勿論、原液の儘、ヅヅヅヅと啜り、地味に血圧を上げてみる。