続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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一月下席池袋演芸場・昼の部(一月二十六日)

昨日。
昨年末の十二月二十二日に二年九ヶ月半振りに寄席通いを復活させ、
今年こそは、故・桂 文朝師匠のマクラ、「年に七回寄席に来ないと祟りが起きる」、
此れを守ろうと、混雑する正月の顔見世興行は避け、下席に参戦。
出演者は可也渋めだが、此れぞ、池袋演芸場と言う顔触れ。
昼御飯に「魚がし日本一」で麦酒を呷り、立ち喰い寿司を堪能し、江戸っ子気分で落語見物と行こう。

●一月下席池袋演芸場・昼の部(一月二十六日)
(昼の部)
 柳家わさび:「鶴」
 柳家小せん:「野晒し」
 春風亭百栄:「格安自殺ツアー」
 柳家紫文:粋曲「鬼平市中見回り日記(薬売り~横綱~宇宙人)」~
           「大岡越前市中見回り日記(中国人~山羊)」
 橘家圓太郎:「強情灸」
 柳亭小燕枝:「家見舞い」
 ―中入り―
 古今亭志ん馬:「宮戸川
 金原亭駒三:「六尺棒
 伊藤夢葉:奇術
 桂 藤兵衛:「羽団扇」

林家木久扇師匠門下の前座、林家木りんさんの「金明竹」で幕が開く。
映画「落語物語」への出演でも知られる柳家わさびさんは「鶴」を好演。
前座の生ねん時代から目を惹く物が有り、さん生師匠門下なので芸は確りしている。
五代目小せん師匠は老成した感じが良く、行き成り「野晒し」を、釣り針を捨てる件迄を。
さて、今席の飛び道具は、自称「日本一汚いモモエ」こと、春風亭百栄師。
新作落語の使い手で、縁起が悪いが爆笑の「格安自殺ツアー」。
色物が挟まり、柳家紫文さんは何時もの「鬼平市中見回り日記」。
今回は「大岡越前市中見回り日記」も観られる。
続いては、御目当てと言っても良い圓太郎師。
過去、「らくだ」等の大根多も拝見した事も有り、其の実力は折り紙付きで、今回は「強情灸」を。
中トリは前回も登場の小燕枝師匠。
頻繁に掛かる「権助提灯」ではなく、「家見舞い」も中々だ。
中入り明けの喰い付きは志ん馬師で、御得意の「宮戸川」を色っぽく。
渋い金原亭駒三師匠は「六尺棒」。
色物の伊藤夢葉は喋りで笑いを取り、御婦人方には受けが良い。
で、今席の主任は此れ又、グッと渋い桂 藤兵衛師。
前半部分が「天狗裁き」として独立した長編落語「羽団扇」を、三〇分強の熱演。
顔触れを見た時は心配したが、矢張り、ベシャリのロープーだけあり、寄席は良いな。
二月上席はトリが柳家さん喬師、他には三遊亭白鳥師も出て、林家ペーも落語を遣ると言うから悩むな…。