続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「ジャンクガレッジ 北浦和店」【北浦和】

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 ◎「ラーメン(中)」七五〇円+「子豚増し」二五〇円

 …漸く、待望の週末を迎える。
  水曜日、木曜日が休日に成ってから三週間目と成るが、一週間が早く感じる。
  金曜日から始まり、世間様の休日の土日を慌ただしく過ごし、一週間で最も忙しい月曜日が来て、
  週末の火曜日が訪れ、水曜日の休みが遣って来る。
  歳を取ったから時間の流れが早く感じるのも有ろうが、不慣れな仕事を遮二無二熟しているのと、
  以前の仕事よりも肉体的な疲労度が少ないからだろうかと分析している。
  勿論、精神的な疲労は相当有るが…。
  昨晩は二十二時半前に仕事を終え、二十三時半に帰宅し、食事を済ませ、風呂に入るつもりで居たが、
  途中で力尽き、寝床へ移動して泥の様に眠るも、朝は七時に目が覚めてしまい、
  布団の中でだらだらと過ごし、八時過ぎには這い出し、途中から「あまさん」を観る。
  風呂に入って身を清めた後は、広縁に出て下界の様子を眺めてみる。
  世間様が労働している日に、ゆったりとした時間の流れを感じるのは強ち悪くない。
  背徳感と優越感が綯い交ぜに成った様な心持ちが何とも堪らない…。
  午前中は、前部署での仕事の纏めやら、休日と言えども時間が無く、忙しなく過ごす。
  さて、腰の状態はと言うと、痛み止めを服用しなくても日常生活には支障が無い程度迄回復し、
  今日は三週間振りに整体院に通う為、十二時半に家を出る。
  痛みが全く無い訳では無いが、今回も仙骨を中心に歪みを矯正して貰い、一ヶ月後の予約を取る。
  初めて水曜日に通院したが、前とは違う若い婦女子が背中を踏んで呉れるので興奮する。
  性的な施術は全く無い、至って正しい整体院なので誤解の無き様に…。
  時刻は十三時半を廻り、もうじき十四時に成ろうとしている。
  昼御飯の目星は付けてあり、此の場所から比較的近く、且つ、暴力的なラーメンが食べられる店。
  浦和の国道四六三号線、通称「埼大通り」沿いに、「らーめん 梵’s」と言う店が在り、
  其処では「ラーメン 二郎」紛いのラーメンが頂けると言うので、現場に急行する。
  然しだ。
  何てこったい、定休日で閉店ガラガラ…。
  思わず其の場で、「エーっ!?」と発し、吃驚した時のマスオさんの真似をしてしまう。
  嘘です…。
  ちゃんと定休日を確認しない辺り、流石、昼はうっかり八兵衛、夜はもっこり八兵衛だ。
  サザエさんは財布を忘れても陽気で居られるが、僕は後ろ向きなので陰気に踵を返して戻る。
  さあ、困ったちゃん。
  もう、頭の中と舌は、暴力的なラーメンの受け容れ態勢が万全に整っている。
  此処へ来て、中途半端な物は頂きたくない。
  かと言って、此処から東大宮の「ジャンクガレッジ」の本店へ行くのは遅くなり過ぎる。
  北浦和駅前の「ジャンクガレッジ」は駐車場の備えが無いし…。
  逡巡した結果、北浦和駅前の時間貸し駐車場に停め、此方へと馳せ参じる。
  正直、此方には、「生ラムジンギスカン 十勝平野」でさんざっぱら呑み喰いした後に、
  最後の〆として訪れる事が専らで、こうして素面で御邪魔するのは初めてかしら。
  黄色い建物の扉を開けて中に入れば、空席が有り、余裕で入店出来る。
  券売機で食券を購入し、「ラーメン(中)」と「子豚増し」の釦をポチっとな。
  食券を手渡し、冷水を注いでから着席すれば、直ぐに無料トッピングを訊かれる。
  何時もの様に「全増しで」とはっきりと、滑舌良く発音して伝え、出来上がりを待つ。
  其の違いが善く分からないが、此の「北浦和店」はフランチャイズらしい。
  そんな裏事情は如何でも良いが、味さえ一緒ならば何ら関係無い。
  そして、休日の初日でないと摂取出来ない大蒜の入った暴力的なラーメンの御出座し。
  何処から如何見ても、上品さの欠片も無い、実に不細工で荒荒しいラーメンだ。
  蓮華を手に取り、御決まりのプースーから掬う。
  すると、ドロっとした濃厚、濃密な感じは無く、寧ろ、サラッとした軽めの感じだ。
  啜ってみれば尚更分かり、明らかに薄く、万人受けを狙ったかの様な味わい。
  味の基本は何時もの味わいなのだが、其の奥行きが無いと言うか、平べったい味わいに感じる。
  もっと、一口啜っただけで脳味噌が揺さぶられ、脳漿が耳から出ちゃう様な強烈さを求めているのに…。
  野菜の茹で加減は良い。
  卓上の醤油ダレをドレッシング代わりにぶっ掛けて頂けば、振り掛けられた背脂と相俟って旨い。
  毎度のシャキシャキとクタクタ、ややクタクタ寄りなのが好みだ。
  麺を引っ張り上げれば、随分と慣れて来た「ニッセーデリカ」製のツルツル気味の極太麺。
  荒縄を思わせる様な「浅草開化楼」製の物の方が断然好きだが、此れは此れで良かろう。
  モッチリとした弾力は中々に秀逸だ。
  丼の脇に、丸で「三十一アイスクリーム」の様に丸く盛り付けられた刻み大蒜だが、
  此れが徐々にプースーに溶け出し、何とも刺激的な味わいを醸し出して来るのが堪らない。
  此の大蒜を仕事中は摂取出来なくなってしまったので、禁断症状さえ出そうな勢いだ。
  カウンター席に貼られた能書きに、大蒜には消炎、殺菌作用の他、抗癌作用も有ると言う。
  こんな旨い物を食べてさえ居れば、癌に成らずに済むなんて、夢の様な話だ。
  尤も、癌以外の脳何とかや、大動脈何とかや、近親相姦、もとい、心筋梗塞を患うだろうが…。
  さて、豚はと言うと、分厚い物が三枚入り、見た目は硬くて冷たそうだが、
  実際に齧ってみると柔らかく、脂身はプルンと、赤味はホロっと解れる軟らかさだ。
  然し、豚肉特有の臭味が感じられてしまい、絶頂期の豚とは乖離しているのが残念。
  総体的に、旨いは旨いのだが、心をグッと捉える物が無く、物足りなさは如何ともし難い。
  其れにしても、「らーめん 梵’s」が水曜日、木曜日の昼が定休じゃ、ずっと駄目じゃん!