続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「中華 たけいし」【東武練馬】

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◆「中華 たけいし」【東武練馬】

 ◎「タケイシメンミックス」五五〇円

 …昨日。
  今週も金曜日から幕を開けてしまったね。
  何だろう、此の重苦しい残糞感の様な気分の悪さと切なさと心細さは…。
  夏は大嫌いだが、すっかり、ハートブレイク太陽族だ。
  月曜日と火曜日に最高潮に凹んで休日に突入し、何とか気分転換出来、週が始まる。
  金曜日は無事に事無きを得、世間様がゆっくりと御休みの土曜日を迎える。
  此の日から、本格的に新たな業務の実践編と成り、四〇を三年後に控え、惑ってばかりだ…。
  嫌な汗をかき乍ら午前中を終え、十三時に昼休憩を与えられる。
  外はすっかり休日と言った感じで、晩の板橋の花火大会も相俟って浮かれ気分でロックンロールだ。
  善う御座んすね、ブルジョワジーは…。
  こちとら、確りと腹拵えをして、午後も齷齪と労働しようかね。
  さて、其の腹拵えは何処が良かろうと、然して考える程の選択肢も無いのだが、
  一応は悩んでみて、約二週間振りの此方を三度目の訪店。
  店に入ると、先客は二名のみで、今回は奥のカウンター席に腰掛ける。
  初回のみ愛想良く、此方を気遣って応対して呉れた女将さんも、すっかり至って普通の応対だ。
  あの時は取り立てて御機嫌が麗しかったのかしら…。
  席に着き、氷の入ったコップを女将さんから受け取り、冷水を注ぐ。
  頂く物は決めてあり、前回の「カツレツ中華丼」に続いて、画期的で斬新なメニュー。
  一つの皿に白米と麺が盛られ、其処に餡掛けをぶっ掛けた、其の名も「タケイシメンミックス」。
  此方では、餡掛けラーメンが「タケイシメン」と言うらしい。
  其処に白米も盛り込んだので、「ミックス」と言う事なのだろうと解釈してみる。
  詳しい事情は分からないが、察するに、マスターが指を怪我された様で、奥に引っ込んでおられ、
  今回は女将さんが中華鍋を振る様で、早速、餡掛け作りから開始される。
  僕はと言えば、大きな溜息を吐き出し、仕事を一時でも忘れ、冷水を只管に呷って水分補給。
  出来上がった餡掛けは一旦置かれ、次に麺が茹でられる。
  皿に白米も盛り付けられ、麺を茹で上げて盛り付けるのかと思いきや、吃驚。
  麺を冷水で濯ぎ、何と、つけ麺の様に冷して盛り付けられる様だ。
  少々、水切りが甘いが、餡掛けに混ざれば分からないだろう…。
  そして、最後に餡掛けをドヴァっとぶっ掛けたら、僕の前に配膳される。
  其れにしても、正に炭水化物祭りだな。
  嬉しいったら、有りゃしない。
  先ずは蓮華で、「中華丼」の部分を頂く。
  此方の餡掛けは、前回の「カツレツ中華丼」で体験済みなので、申し分無く美味しい。
  僕好みの濃い目の味付けで、白米の一粒一粒に浸透する様に纏わり付いて行く。
  中華丼を摘みに麦酒が呑みたい程だ。
  粘度も程好く、ややサラッとしているのが良い。
  さて、卓上の箸を取り出し、「タケイシメン」の部分に取り掛かる。
  プースーが無いので、厳密には「タケイシメン」ではないが。
  麺に餡掛けを絡めて啜れば、麺が冷水で〆られているので、腰が有って実に旨い。
  微かに冷たさが残り、ポキポキとした食感が、本格的な麺だ。
  自家製麺を謳っており、博多ラーメンの様な極細麺で、小麦の風味が感じられる。
  恐れ入谷の鬼子母神だ。
  熱熱の餡掛けに冷たい麺と言う取り合わせが心地好さを感じさせて呉れる。
  此れで五五〇円は庶民には有り難い。
  今度は定食系を攻めてみようかしら。
  「生姜焼き定食」、「レバニラ炒め定食」なんてのも良い。
  小さな愉しみが出来たと、少しだけ思ってみる…。