続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「らーめん専門店 ぶぶか」【さいたま新都心】

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◆「らーめん専門店 ぶぶか」【さいたま新都心

 ◎「もやしラーメン(とんこつ)」六五〇円

 …日曜日。
  毎日毎日、鉄板の上で焼かれやしないが、嫌に成っちゃう事は多い。
  休憩も碌に取れず、一杯一杯の状態が続いている。
  もっと要領が良く、仕事が出来る人ならば、何て事も無いのだろうがね…。
  暦を見れば、すっかり歳末に差し掛かろうと言う頃と言うのに、汗して労働している。
  単に暑いのも有るが、冷や汗、脂汗と言った、身体に悪い汗だ。
  此の日、日曜日は、前日の大チョンボが発覚し、朝から関係各所に頭を下げっ放し。
  血の気が引き、吐き気を催し、胃も痛くなって来る。
  もう、舌を噛んで自害するか、蒸発したい程…。
  そうは言っても、責任は全うしなければならないので、グッと堪えて耐える。
  映画「謝罪の神様」を観ていて良かった…。
  取り敢えず、一段落した所で、十四時過ぎに、久し振りに外へ出る。
  ずっと、押し込むだけの様な昼御飯に甘んじていたので、気分転換も兼ねて外食でもしよう。
  と成ると、ラーメンが最も僕には気が休まるし、ストレス解消に成る。
  さいたま新都心と言う無機質な此の街で、ラーメン店は極めて限られる。
  其の中で、最も真面なのが此方。
  今から十五年程前、僕がラーメンの食べ歩きを始める様に成った頃、
  ラーメン本の常連で、吉祥寺、高田馬場の名店だった此方。
  当時の背脂チャッチャ系の流行に乗り、随分と話題に上ったものだ。
  店に入れば、昼時を外れた所為か、空席が有り、カウンター席に腰掛ける。
  メニューを見ると、今や、此方は「油そば」が主役の座に据えられている様だ。
  斯く言う僕も、昨年九月二十三日に御邪魔した際は、「肉食系油そば」を頂いた。
  然し、今回は昔の味に再会してみようと、ラーメンにしてみよう。
  当時の定番だった「もやしラーメン」を、「とんこつ」で発注。
  「ラーメン 二郎」を模した「かちもりラーメン」と言うのも有るらしいが、今回は回避。
  発注を済ませ、冷水を呷り、ぐったりと項垂れてみる。
  もう、溜息しか出ず、自分の情け無さ加減を激しく悔やんでみる…。
  一〇分弱で、仕事も出来ないポンコツ中年の前に、昔懐かしい見栄えのラーメンが遣って来る。
  萌やしがこんもりと盛られ、プースーの表面には背脂が降り注いでいる。
  気分は塞ぎ込み、食欲も然程は無いが、取り敢えず、プースーから啜ろう。
  背脂の甘味と、昔流行った豚骨由来の味わいが、懐かしさを連れて来る。
  善く言えば「懐かしい」、悪く言えば「古い」味。
  然し、此方が流行っていた頃に食べ歩きを始める様に成った僕からしたら、
  基本、根本、土台の味で、若かりし頃を思い出させて呉れる味。
  とは言いつつも、世間様の流れから言うと、過去の味と言う位置付けは否めない…。
  萌やしはシャキシャキとして、コッテリとした背脂を中和させて呉れる。
  麺を引っ張り上げると、こんなに細麺だったかしらと思う程。
  背脂との絡みも良く、腰も先ず先ずだ。
  具の叉焼も可も無く不可も無く、一般的な物と言った感じ。
  最後迄、飽きずに頂けるが、のっぺりとした特筆すべき点が薄いラーメンと成ってしまった。
  懐かしの味わいが、時代遅れの味わいに成ってしまうのは致し方ない事なのかも知れない…。

~御負け~
二十一日の木曜日、御近所さん宅での酒席に持ち込んだ、「鮨処 いっしん」の寿司。
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