続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「東京タンメン トナリ」【大宮】

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◆「東京タンメン トナリ」【大宮】

 ◎「タンカラ」八八〇円

 …世間様はすっかり伴天連正月に浮かれ狂っている様だ。
  昨日の伴天連正月前夜は、日本中の建物が夜な夜な、ギシギシと揺れる日。
  木っ端アベック共は乳繰り合い、白濁した液体を打ちまけ、
  此れが本当の「ホワイトクリスマス」ってな事を言うのだろう…。
  嗚呼、忌々しい!
  昨日は普通に仕事を熟し、朝が早かったので十九時半には上がり、
  帰りに大宮駅ビルヂングで刺身と寿司を購入して帰り、
  麦酒と白葡萄酒を呷りつつ、「LIVE AID」の大容量光ディスクを点け、
  「Do They Know It’s Christmas?」を観る。
  皆、若いな…。
  其の後は酒に潰れ、そそくさと寝る駄目中年。
  休日の今朝は、八時半には起き出し、風呂に入り、全うな人間に戻る。
  最近、酔っ払うとからきし駄目だ…。
  一〇時半過ぎに身支度を整え、仕事絡みの用事も有るので家を出る。
  途中、大宮駅周辺でも用事を済ませる為、寄り道を。
  正午なので、早々と昼御飯を済ませてしまおう。
  晩の宴会に備え、前倒しで行動せねば成らない。
  向かう先は、長らくの宿題店の此方。
  「六厘舎」、「ジャンクガレッジ」で御馴染み、「松富士」のタンメン専門店。
  大宮駅には「ジャンクガレッジ」の支店も出来、良い感じに増殖している。
  硝子戸を開けて中に入れば、モワッとした油の揚げ物のオイニーが充満している。
  流石の僕でも、胸焼けしてしまいそうだ…。
  此方ではタンメンの他に、唐揚げも出しているので仕方有るまい。
  其れにしても、排気、換気が悪いのではなかろうか。
  券売機と向き合い、タンメンに其の鶏の唐揚げが付く物が良かろう。
  其の名を「タンカラ」と言い、何だか、汚い物を想像してしまうのは僕だけか…。
  食券を購入するも、満席なので暫し待つのは致し方無いが、
  「少々御待ち下さい」の一言も無い接客姿勢に腹立たしさを覚える。
  別段、馬鹿丁寧な接客は求めていないが、一言有っても罰は当たらないだろうに。
  席が空いても案内される様子も無いので、立ち上がって席に着く。
  食券をカウンター上に置き、冷水を汲み、油の臭いにヴォーっとしてみる。
  下手をしたら、ゲヴォを吐く女性客が居ても可笑しくないだろう。
  其れから一〇分強で、タンメンと唐揚げが出揃う。
  先ずはタンメンから取り掛かろう。
  中華鍋で豪快に強火で炒められた野菜が乗り、三五〇グラム有ると言う。
  勿論、火が通ってしんなりしているので、然程の量は感じられない。
  と言うより、「ラーメン 二郎」他で、もっと凄いのを見慣れているしな…。
  野菜は宗教上の理由で禁じられている僕が、戒律を破って野菜を頂く。
  と、其の前に、プースーから頂かないといけない。
  あっさりとして淡白と思いきや、優しい味わい乍らも、確りとしている。
  色々な旨味が凝縮し、染み出している様な感じで、思いの外、旨い。
  野菜を炒め、プースーと一緒に煮込んでいるからなのだろう。
  さて、懸案の野菜に取り掛かろう。
  厚生労働省が推奨する成人一日当たりの野菜摂取量が三五〇グラムらしく、
  其れを一食で賄えると言うのが売りなのだろう。
  謳い文句では、キャベツ、白菜、玉葱、人参、韮、小松菜、萌やし、玉蜀黍、
  其の外に豚肉、ゲソ、蒲鉾が入るらしいが、明らかにいらっしゃらない具も…。
  萌やし、キャベツ、人参、玉蜀黍しか見当たらないのは気の所為か。
  豚肉、ゲソなんて何処を如何探しても居ないのだが…。
  まあ良い、豚肉とゲソを喰いに来た訳じゃないので。
  其れ等の野菜は軽い塩気と、黒胡椒の辛味で味付けは良い。
  茹で野菜と違った、シャキシャキとした歯触りが快い。
  何時もの「二郎」系の様に、野菜を粗方遣っ付けてから麺を啜る癖が直らない。
  麺を引っ張り上げると、太目の平打ち麺で、ツルツルした印象。
  食感はモッチリしているのだが、風味が市販の生ラーメンっぽさを受ける。
  決して、悪くなく、美味しい事だけは付け加えておこう。
  そして、此方の特徴は、大蒜ではなく、刻み生姜が大量に入る事。
  何も注文を付けなければ、有無を言わさず入っている。
  此の生姜のヒリッとした辛味が爽やかで、全体の味を引き締めて呉れる。
  プースーに溶け出すに遵って、味わいが変化して行くのが良い。
  さて、脇に控えし「カラアゲ」を忘れてはいけない。
  唐揚げと言うより、竜田揚げに近く、生姜と大蒜で下味を付け、
  片栗粉を塗して揚げている様で、サクッと軟らかい舌触り。
  唐揚げと言うと、中には口の中を怪我しそうな衣の物も有るからな。
  其の点では安心で、味付けも良く、思わず麦酒か御飯が欲しくなる。
  唐揚げを齧り、麺を啜ると言うのを試すが、一緒でなくても良いかな、僕ぁ…。
  帰り際も、丼を上げて御馳走様と言うも、店を出る際で小声で気の無い感じで、
  有難う御座いましたと言われても、再訪しようと言う気は持てないな。