◆「宮原酒場 もつ焼きエビス参」【宮原】
…先週水曜日。
一向に、所定休日日数の取得が追い付かず、今月も四日の繰り越し決定。
普通に休めるブルジョワジー様が羨ましく、自分の心身の劣化に驚愕する。
犬と同じ速度で歳を取っているので、凡そ、四〇には見えないのではないか…。
昔はもっと若さが有ったのに、草臥れ果てた初期高齢者の様だ。
話は遡って先週水曜日。
休日が確保出来、翌日からの仕事を前に、如何しても呑まずには居られない。
肉を喰らいたくなり、此の日は宮原の此方へ。
◎「ホッピーセット(白)」四九〇円
…店に入ると、二〇人程の大勢での大宴会で五月蠅いの何の。
一瞬、帰ろうかと思うも、カウンター席を用意して呉れ、何とか落ち着く。
直ぐ様、ガツンと酔えるホッピーを発注。
カウンター席には「大宮酒場 もつ焼きエビス参」の若い衆も呑んでいる。
御通しは若布の和え物。
◎「レバ刺し的」四五〇円+「タン刺し的」五〇〇円+「ハラミ刺し的」五五〇円
+「ハツ刺し的」五五〇円
…さてさて、先ずはクーニーを発注してしまおう。
すっかり、最近のお気に入りだ。
「ニュージェネレーション刺し」と謳われた、肉刺し的な物。
低温調理で火を入れてあり、生には劣るが、此れで我慢するしかない。
何でもかんでも取り締まりと言うのは、憤懣遣る方無い思いだ…。
手始めはレバーから。
胡麻油と塩のテレレで頂けば、火の通ったレバー特有の風味はするが、
テレレとの相性、味わいも宜しく、ねっとりと濃厚なレバーの旨さを堪能。
タンで豚とデープキッス。
コリッとした食感と、噛み締めたくなる歯応えが特徴的。
ハラミはしっとりとした感じで、肉肉しさが味わえる。
ムッチリとした食感が、何とも肉感的で、焼肉もそうだが、腹身が好きだ。
ハツはあっさりとして、淡白な感じが心地好い。
さっくりとした歯触りで、箸休め的な逸品。
◎「馬刺し」五八〇円
…一頻り、低温調理の肉刺し的な物を頂いたので、本物の刺身を行きたい。
長野県の血が入っている僕としては、馬刺しは外せない。
前回は、腹身の部位と言う事で、凄まじいコクに打ちのめされたが、
此の日のは赤身の部位か、比較的、さっぱり目。
とは言え、コクと旨味は強く、思わず身悶えしてしまう。
馬刺し専用の甘目のテレレも旨さを引き立てて呉れる。
◎「ガツ刺し的」五五〇円
…再度、肉刺し的な物に戻ってみよう。
「大宮酒場」で頂いたガツに衝撃を受けたので。
然し、其れとは趣きが変わり、随分とコリコリした食感が強く、
生っぽさが害われ、随分と印象が異なる。
其れでも十分、ホッピーが進んで仕方無いのだが…。
大宴会も疾うに御開きに成り、ホッピーも六杯を呷り、すっかり酩酊したので、
会計を済ませ、店長氏に名前を訊かれ、御挨拶をして、独り二次会へ向かう…。