続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「煮干乱舞」【武里】

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◆「煮干乱舞」【武里

 ◎「中華そば&あぶらそば」一二〇〇円

 …昨晩は呑み会で、独りの零次会から、しこたま酒を呑み、
  すっかりヘベのレケ、前後不覚、千鳥足で帰宅も、吐瀉はしていない!
  ちゃんと否定しないと、疑われたりするので、気が気じゃない…。
  今朝は酒に因る身体の損傷で、嘔吐いたり、随分と具合が悪く、
  九時過ぎに寝床から這い出す様に起き、風呂に入って身を清め、真人間に。
  尤も、腹も黒く、酒浸りで、真人間どころか、廃人同様だが…。
  正午を前に、明日から仕事なので、今日も出掛けてみようと思い立つ。
  目的地は野田市櫻木神社
  道程を検索し、其の途中の良さ気なラーメン店を探し、此方に決定。
  以前は、杉戸町の「アグリパークゆめすぎと」と言う道の駅に在り、
  二〇一五年五月一〇日に一度だけ御邪魔しているが、昨年一〇月十五日に、
  武里駅近くに移転したと言う情報だけは有ったので、いざ訪問。
  武里駅には、「ジャンプ」の支店で、燕三条背脂系の「中華そば ぎと家」、
  「もちもちの木」出身の「麺屋 遊助」の二号店等、犇めき合っている。
  店に着けば、先客七人の待ちで、店外に行列を形成している。
  行列の最後尾に接続し、程無くして、店員氏が人数を確認に来て、
  其れから待つ事二〇分、漸く、店内に入り、券売機に対峙する。
  何と、普通の「中華そば」と「あぶらそば」のセットが有るではないか。
  良し、此れだ。
  食券を購入し、案内されたカウンター席に腰掛ける。
  席はカウンター六席のみで、小ぢんまりとしている。
  行列に、一人で一杯食べられないであろう幼児を連れた客が居たが、
  其れに一席を取られてしまっては、商売上がったりだな。
  店の規則として、小学生以上は、一人一杯食べろと言うのも尤もな話だ。
  厨房内は店主氏と、女性助手氏、客席担当の男性店員氏の三人体制。
  男性二名、女性一名の喩えがもうネタ切れなので御勘弁を…。
  冷水を呷り、出来上がりをヂッと待つが、細麺なので、出来上がりが早い。
  五分程で、先ずは「中華そば」から出され、時間差で「あぶらそば」を出すと、
  御店主から一言添えられ、心遣いに心が温まる。
  さて、先ずは蓮華を手に取り、プースーから啜ろう。
  セメント色と迄は行かないが、美味しい物は大体、茶色をしている。
  粘度は低目でサラッとしているが、煮干しの薫りが濛々と立ち上る。
  一口啜れば、思わず、心の中で「おおっ」と声を上げてしまう旨さ。
  店内の白板には、此の日の煮干しの産地と種類が記されており、
  今日は「千葉背黒」、「千葉平子」、「高知背黒」、「広島白口」とある。
  日によって、使用する煮干しの種類、数が異なる様で、言ってみれば日替りだ。
  因みに前日土曜日は、「千葉鯵」、「伊吹いりこ」、「広島白口」、
  「長崎白口」、「長崎烏賊」だった様で、毎日食べ比べたいものだ。
  とは言え、僕の馬鹿舌、貧乏舌じゃ分かりゃしないが…。
  其れにしても、煮干しの旨味が凝縮され、何口も立て続けに啜ってしまう。
  麺はと言うと、噛むとバツっと千切れる歯切れの良い麺。
  麺箱には「菅野製麺」とあり、埼玉営業所が隣りの松伏町に在る様だ。
  加水率低目のモソっとした感じが何とも好みで、プースーとも良く絡む。
  叉焼は低温調理と思しきローストポークの様な物で、しっとりとした口当たり、
  肉の旨味がヴィンヴィン伝わる物で、杉戸時代の叉焼とは全く異なる。
  具は他に、海苔と、粗目の刻み玉葱。
  「中華そば」を三分の二程度を食べた所で、「あぶらそば」を出して呉れる。
  四〇〇円と言う価格設定から、簡素な物で、昨今の「追い玉」の様な感じか。
  店主氏より、早目に良く混ぜる様に指南され、テレレと良く撹拌する。
  醤油味の油分多目のテレレで、麺は同じだが、此れを満遍無く混ぜ合わせる。
  啜れば、此れ又、バツっと千切れ、一層、モソモソ感が感じられる。
  コクの有る味わいで、此れは此れで素敵だ。
  後半は卓上に取り揃えられた調味料の中から、「カレーパウダー」を振り掛け、
  味を変えて愉しむも、正にカレー味で、日本の食文化は素晴らしいと実感。
  後悔は、「中華そば」のプースーを何故投入しなかったのかと言う事。
  美味しく飲み干してしまったので…。
  おぢさんは満腹で満喫だ。