◆「らーめん つけめん 鶏の穴」【池袋】
◎「冷やしオムめん」八二〇円
…三連休なんて、残酷な迄にあっと言う間に、呆気無く過ぎ去り、
地獄の様な現実に引っ張り戻され、早くも週末の休日を待ち焦がれる…。
今週からは、蟹工船も転覆する様な忙しさに突入し、其れと並行して、
自身の身の振り方、今後の生き方を左右する事柄も予定されており、
益々、生きた心地がしないと言うか、生きているのが嫌に成る。
嗚呼、石油でも掘り当てないかな…。
今朝は池袋に出向き、残務を熟し、午後から出掛けると言う暮らし。
十三時半を廻り、移動を開始する。
辺りは俄かに掻き曇り、窓の簾を冷たい風がぐらぐら揺さ振る様な勢いだ。
此れは、先に昼御飯を済ませちまった方が賢明だな。
月曜日が祝日の場合は営業し、翌火曜日が休みに成るのを失念していた…。
そんなうっかり八兵衛は、毎月恒例の限定ラーメンを頂こうと、此方に予定変更。
店頭に貼られたメニューを見れば、今月は「冷やしオムめん」とな。
駄洒落では来なかったな…。
念の為、今年のラーメンを振り返ろう。
一月は「酸味と辛味のハーモニー さんらーたん。」、
二月は「キノコの味噌らーめん マリオ」、三月は「黒胡麻担々つけ麺」、
四月は「バーニャカウダ風あえ麺 ニルバーニャ」、五月は「Ｏｒｉｏｎ」、
先月は「ネギ推し」と来て、夏と言う事で冷たい麺の様だが、其れにしても、
見た目からして、奇を衒い過ぎじゃなかろうか…。
意を決して、券売機で食券を購入し、木戸を開けて入り、食券を手渡し、
十四時前で空席の目立つカウンター席にヨッコイショーイチ。
温い水を受け取り、グイッと呷り、出来上がりを待とう。
毎度の事だが、此方で限定ラーメンを食べている客を殆ど見た事が無い。
鶏白湯の「白鶏らーめん」が主役なので、致し方無い事だが…。
さて、一〇分一寸で、冷たい丼が配膳される。
ケチャップで「とり♡」と悪戯書きされており、一寸、恥ずかしい…。
気を取り直して、蓮華を手に取り、先ずはプースーから啜ろう。
プースーは勿論冷たく、ひんやりとして、透き通った塩味。
此方の限定ラーメンの塩味は、非常に薄味なのが過去何度か有ったが、
今回のは塩気が確りと効いており、塩ダレの入れ忘れも無い様だ…。
此れに、赤茄子のテレレの酸味が感じられる。
麺も冷水で〆られていると見え、キリっと引き締まり、腰が効いている。
薄焼き玉子を箸で千切ってみると、其の下からは炒り玉子と、
赤茄子の鶏肉の微塵切りが和えられたテレレが出て来て、プースーに溶け出す。
他には西洋松茸、輪切りの甘唐辛子が入る。
汗を一滴も掻く事無く食べ終え、最後はプースーも飲み干す。
些かの物足り無さは有るが、此れは此れで良かろう。
来月の限定ラーメンも頂けるだろうか…。
