◎「チャーシュー麺(中)」八〇〇円
…昨日。
毎日、如何してこうも暑いのか。
暑さのストレスだけで自害出来そうだ…。
只でさえ、日頃のストレスで心身が不調だと言うのに、暑さが追い打ちを掛ける。
最早、ちょいとしたタオル程度では、外に出たら最後。
一日中、乾く暇は無く、豚骨臭の汗の所為で、ずっと湿りっ放しで、
正直、バスタオル程の大きさ、厚さが無いと、僕の汗は対処し切れない。
さて、昨日も汗を拭き拭き、朝は池袋に出向き、残務を熟し、
午後からは蟹工船に乗船と言う、過酷な真夏の暮らしの真っ只中。
十二時半には残務を切り上げ、移動を開始する。
此の暑さで食欲なんぞ無いが、腹に何かを入れなければ、あっと言う間にバテる。
暑いのを我慢して、取り敢えず、食事を摂ろう。
何を頂こうか考えるのも億劫だが、パッと浮かんだのが毎度の此方。
五月二十二日以来、約二ヶ月振りの訪店。
行列覚悟で店に着けば、待ちは無く、すんなりと入店出来る。
女将さんの「イラッシャイマセ、ドウモ、ハイ、ドウモ~」の声に迎えられる。
おおっ、一階のカウンター席は四席も空いていると言う奇跡。
食券を購入し、空席にヨッコイショーイチし、食券を手渡す。
麺の量は「中」で御願いする。
今回は久し振りに、若い男性店員氏も居り、三人体制。
其の所為も有るのか、今回は出来上がり迄が至って円滑だ。
冷水を呷ってホッと一息吐く暇も無く、入店から一〇分足らずで丼が到着。
相変わらず、丼一面を覆い尽くす叉焼は圧巻で、此れは堪らないな。
先ずは蓮華でプースーから啜ろう。
鶏ガラと思しき動物系の出汁で採っているのだろうが、昔乍らの味わいの様な、
余り出会った事の無い独特の味わいの様な、何とも興味深い味わいで、
じんわりと旨味が浮かび上がって来て、立て続けに何口も啜ってしまう。
多分に、叉焼からの旨味の染み出しているに違い無い。
醤油ダレの切れも良く、スッキリとした感じで、温度も何時もより熱め。
麺は至って普通の業務用の中華麺。
此れも又、何時もよりプリッとした感じで、茹で時間が気持ち短めなのか。
自家製麺でもなく、特筆すべき点は無いのだが、何だか良い。
そして、何と言っても、此方で褒めたいのは叉焼だ。
脂身の部位がプルンと蕩ける味わいで、赤身の部位は程好い噛み応えと軟らかさ。
確りと味付けも施され、豚肉の旨味が丼一杯に満ち溢れている。
具は他に、味付け玉子ではなく、普通の茹で玉子が半個と、
自家製ではなく、袋から移し替えられる業務用の麺麻。
拘りが無い様に感じられるラーメンだが、矢張り、プースーと叉焼。
此れが、此方の肝である事は間違い無く、「チャーシュー麺」に限る。
月に一度は頂きたいな。