続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「新潟長岡生姜醤油ラーメン オランダ軒」【東岩槻】

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 ◎「しょうゆチャーシューメン」一〇〇〇円+「味玉」一〇〇円
 
 …一週間の御無沙汰。
  祖母が退院したと言うので、先週末、実家に顔を出しに行ったのも束の間。
  其れから二日後の先週五日の九時過ぎに、母親より、祖母が息を引き取ったと、
  通勤途中の電車内で電子的書簡を受け取り、暫し、放心状態に見舞われる。
  其の日、翌日と普通に仕事を熟し、木曜日に通夜、金曜日に告別式と成り、
  急遽、忌引きで休日を取り、実家に帰り、慌ただしく、悲しい数日を過ごす。
  精神的にも、肉体的にもぐったりと疲弊し、昨日の十八時半に帰宅する。
  何だか、あっと言う間と言うか、目紛るしく事態が進行して行く、
  何が何だか、気持ちの整理も付かない儘に過ぎ去った一週間だ…。
  今思えば、先週末、何の気無しに、実家にふらっと、思い立って帰ったが、
  其れが祖母との最期の別れに成ったので、虫の報せだったのかも知れないな。
  昨晩は、二日振りに自宅の寝床で酔い潰れて寝たが、今朝は六時半に起床。
  何と無く、気晴らし、気分転換に早朝の徘徊に出掛ける。
  近所の田圃は稲刈りも済み、すっかり秋めいている。
  午前中は極めて自堕落に過ごし、最後の休日を如何過ごそうか思案する。
  祖母の訃報を受けた二、三日は食欲も無かったが、数日間実家に帰り、
  自由の利かない食生活が続き、身体がラーメンを欲している様だ。
  此の暑さなので、コッテリとしておらず、暴力的ではない、あっさり目で、
  良さ気なラーメンは無かろうかと検索した結果、此方がピンと来る。
  過去に一度も頂いた事の無い、新潟県は長岡生姜醤油ラーメンなる物で、
  新潟県の七大ラーメンの一つに数えられている。
  因みに、他の六つは、新潟市の「新潟あっさり醤油ラーメン」、同じく、
  新潟市の「新潟濃厚味噌ラーメン」、一番有名な「燕三条背脂ラーメン」、
  三条市の「三条カレーラーメン」、妙高市の「豚汁ラーメン」、そして、
  新発田市の「もつラーメン」と言うのが有るらしい。
  生姜ラーメンとはどんな物だろうと、期待を胸に東岩槻の店舗前に到着。
  正午過ぎで、店頭には一〇人の待ちが発生している。
  こんな混雑では、店舗の駐車場は満車だろうと即座に判断して諦め、
  東岩槻駅周辺の時間貸し駐車場に停め、其処から五分程歩いて店に戻る。
  すると、行列は四人に減っており、炎天下、焦げ付く様な中をヂッと待つ。
  日焼けしそうな十五分を過ごし、店内に案内される。
  先ずは券売機で食券を購入し、更に中で座って待つ方式の様だ。
  さて、予習通り、「しょうゆチャーシューメン」に「味玉」の釦をポチっと。
  食券を手渡し、一〇分程を待ち、漸くカウンター席に案内される。
  店内は調理担当の店主氏と、接客担当の年配の店員氏の二人体制。
  牙買加生まれの音楽が流れており、店主氏の髪型も随分と個性的だ。
  一〇分弱で、目の前にラーメンが差し出され、受け取り、手元へと下ろす。
  丼一杯に具が鏤められ、何とも華やか、具沢山で、実に心が豊かに成る心持ち。
  先ずは蓮華を手に取り、先ずはプースーから啜ろう。
  生姜の風味はガツンと来る感じではなく、ふわりと、仄かに薫る感じで、
  もっとヒリリとした辛味が有るのかと思ったが、爽やかな生姜の風味が漂う。
  醤油ダレのキリっとした、切れの有る味わいと、動物系の出汁のコク、
  表面の油層のコッテリ感が、絶妙の均整で成り立っている印象。
  麺は中太の平たい縮れ麺で、ツルツルとした啜り心地で、茹で加減は軟らか目。
  プースーとの絡み、プースーの持ち上げは良く、スルスル入って行く。
  具の叉焼は、肩ロース肉だろうか、程好い噛み応えの赤身の部位と、
  プルンとした脂身の部位がさしとして入っており、食べ応えは十分。
  更には切り落としもゴロゴロと入り、此れは大満足だな。
  味付け玉子は黄身はねっとりとゼリー状で、濃厚で、味付けも確りしている。
  他には麺麻、青菜、海苔、葱、鳴門が入る。
  最後はプースーを全て飲み干し、生姜の味わいを堪能する。
  派手さは無いが、飽きの来ない味わいなので、此れは再訪も有るだろうな。