続・ROCK‘N’ROLL退屈男

続・ROCK‘N’ROLL退屈男 B面⇒https://twitter.com/RandR_taikutsu

「新潟長岡生姜醤油らーめん みずさわ 大宮西口店」【大宮】

 
イメージ 1
 
 
 
 ◎「特製生姜醤油らーめん」九八〇円
 
 …木曜日の朝から喉が痛く、風邪っ引きの岡っ引きに成り下がった様で、
  日に日に具合も悪化し、今朝は咳と痰も出始め、愈愈、怪しくなって来た。
  そうは言っても、社会に出てからと言うもの、熱が有るからと休んだ事は無く、
  有難い事に、寝込むと成っても休日と重なったり、仕事に穴は開けたくない。
  休み明けの電子的書簡の開封、確認作業に追われるのが嫌なので…。
  今朝は、そんな体調不安を押して、八時に何とか起き出し、
  風呂に入って身を清め、午前中は極めて自堕落に、非生産的に静養し、
  十一時前に買い物をしに大宮の街へと出掛け、用事を済ませる。
  さて、正午も廻ったので、昨日に引き続いてラーメンを啜りに行こう。
  昨日六月一日に「大宮西口DOMショッピングセンターパートⅡ」一階、
  「名物重そば 河邉庵」が在った所に、長岡の名店「らーめん みずさわ」が、
  「東川口店」、「岩槻店」、「東大宮店」に続いて、四店目の支店として、
  「大宮西口店」が新規開店したとの情報を受け、現場に急行する。
  店頭には花輪が飾られ、真新しい白い暖簾を跳ね上げて店内に入る。
  先客二人の待ちと御の字で、券売機で食券を購入しよう。
  「生姜醤油らーめん」と「背脂生姜醤油らーめん」の二本立てだが。
  初めてなので基本に忠実に、「特製生姜醤油らーめん」の釦をポチっとな。
  矢張り、具が沢山無いと寂しく、相変わらず堪え性が備わっていない様だ…。
  店内の待ち椅子に座る様に促され、暫しヂッと待つ。
  其の間、退店した客も居て、席も空いたが、準備が整わないので待っていると、
  後から来た六〇年配の御仁が、前に僕が居るにも拘わらず、空席を指差し、
  店員氏に座って良いかと、如何したらそう言う自由で、無礼な発想が湧くのか。
  急いでいて時間が無いのなら来るな。
  本当、何様なのだろうか。
  殿様気取りか何かか。
  胸糞悪くさせられている間に、纏まって席が空いて、準備が整ったから良いが、
  人様に迷惑を掛けない様にと育てられたであろう世代に限って、最近頓に、
  高慢で、厚顔無恥で、横柄で、自己中心的で、利己主義な馬鹿が多い。
  何だろう、会社で偉いからと、街や外でも偉いと勘違いしてしまうんだろうな。
  早く逝けば良い。
  さて、気を取り直し、食券を予め回収されていたので、着席から程無くして、
  銀の盆に乗せられ、プースーを満々に湛え、今にも溢れそうな警戒水位で到着。
  慎重に手元へと下ろし、湯気と共に立ち上る生姜の薫りを愉しんだら、
  先ずは蓮華を手に取り、プースーから啜ろう。
  醤油ダレは濃過ぎず、生姜の風味も程好く感じられ、昔乍らの中華蕎麦、
  懐かしいラーメンを髣髴とさせる優しい味わいに、ホッと心が癒される。
  プースーはと言うと、豚のガラを炊き、透明になる迄、丁寧に灰汁を取り、
  国産の香味野菜をふんだんに使い、ゆっくりと時間を掛けて、
  旨味が凝縮されたプースーを仕込んでいると言う触れ込みで、滋味溢れる味わい。
  醤油ダレは長岡の本店で創業当初から、三〇年以上大切に日々継ぎ足し続け、
  豚腕、生姜等の旨味を引き出して完成させ、秘伝の濃口醤油を使用との事。
  もう少し濃くても良いが、其れならば卓上の「ラーメンダレ」を使えば良い。
  そして、主役の生姜は、爽やかな風味と円やかな辛味が特徴的な高知県産で、
  六〇年以上生姜の生産、加工に拘る老舗青果店の新鮮な生姜を仕入れている様。
  其の豚骨スープに、香りが飛ばないように少しずつ生姜を足し、
  火を止めない為、昼と夜でスープの旨味の違いを愉しめると言う。
  麺は特注と言う中太麺で、モチモチした食感が売りと言う。
  スルスルと入って来て、啜り心地は良く、喉の通りが良い。
  叉焼はと言うと、国産豚肉の腕や肩バラを使用し、部位が違う事で夫々の旨味、
  食感が愉しめ、秘伝の醤油ダレで硬過ぎず、軟らか過ぎない様、
  火加減を調整して拵えると言う逸品で、其れが一面に敷き詰められている。
  程好い蕩け具合の脂身と、程好い噛み応えの赤身の均整が取れている。
  味付け玉子は、一口齧ったら崩れてしまう程にぷるんぷるん。
  若い婦女子の胸の様な軟らかさで、おぢさん悶絶。
  尤も、触った事は無いが…。
  具は他に麺麻、菠薐草、海苔、鳴門、葱が入り、最後はプースーを飲み干し、
  生姜を摂取し、風邪っ引きの岡っ引きが治りやしないかと悪足掻きしてみる…。