続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「Noodle Studio SYU~周~」【宮原】

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 ◎「生姜醤油ラーメン全のせ」一〇〇〇円

 …昨晩。
  焼肉、特に牛舌、腹身を頂きたい衝動を抑えられず、宮原の街に繰り出すも、
  独りぼっちのポンコツおぢさんを受け容れて呉れる焼肉屋は無く、
  独り寂しく、「宮原元気酒場 もつ焼 エビちゃん別館」でホッピー六杯、
  肉刺し的な物を一年振りに堪能し、目の保養もし、酩酊して退店。
  美しい女店員氏に送り出されるも、外は雨が降り出しており、
  〆に向かうのも躊躇うが、雨宿りも兼ねて、一丁、行ってみようかね。
  目星は予め付けてある。
  街を彷徨った際、新規開店のラーメン店を発見していたので。
  ホッピーを呷り乍ら、彼是と調査すると、如何やら、「新潟長岡系」を謳う。
  長岡ラーメンと言えば、言わずと知れた生姜ラーメンで、何でも、
  Heaven’s Bar」と言う小洒落た酒場の姉妹店らしい。
  二十二時半前に、開け放たれた店内から入れば、先客は一名のみ。
  券売機で食券を購入するが、一押しと言う「生姜醤油ラーメン」にし、
  如何言う訳だか、気付けば、「生姜醤油ラーメン全のせ」の釦を押している。
  一瞬、記憶を喪失していたのか、酩酊しているのに、最高値を発注してしまう。
  矢張り、堪え性が無く、痩せる気も更々無い様だ…。
  食券を手渡し、冷水を汲んで呷り、酔いを醒ます。
  厨房内は御店主と思しき男性と、若い学生風の臨時従業員の二名体制。
  其の若手の店員氏は、深夜一時迄営業と言うが、店仕舞いの準備か、
  寸胴の中のプースーを只管に濾す作業に追われている様だ。
  そして、五分強で目の前にラーメンが差し出される。
  濛々と立ち上る湯気と共に、生姜の香りも一緒にふわりと感じられる。
  先ずは蓮華を手に取り、ロイクーな色合いのプースーから啜ろう。
  すると、生姜の味わいがヴワっと強烈に襲い、爽快な醤油味が伝わる。
  個人的に長岡系ラーメンと言えば、一度だけ、東岩槻に在る大人気店、
  「新潟長岡生姜醤油ラーメン オランダ軒」で頂いただけだが、其れよりも、
  明らかに生姜の風味が強めに出ており、キリっとした醤油ダレに、
  すっきりとした生姜と、膨よかな動物系の清湯スープが調和している。
  呑んだ後だから余計感じるのか、さっぱりとして、目が覚める様だ。
  長岡系生姜醤油ラーメンに敬意を表し、新しく何処か懐かしい、
  長岡生姜醤油ラーメンを我流で新しく構成したと言う。
  一〇年以上、大宮と亀戸の人気店で修業との事で、自信と経験が窺える。
  麺は緩やかな縮れの効いた中細麺で、するすると入り、喉の通りが良く、
  目を瞠る様な特徴は無いが、此のプースーに良く絡んで好印象。
  叉焼は四枚程入り、肩ロースだろうか、厚味は無いが、硬さやパサつきは無く、
  ホロっと解れる軟らかさを持ち、味付けは濃い目で旨い。
  麺麻は細く、味付けに改善の余地を残すが、量はたっぷり。
  味付け玉子は箸で持つと、黄身の半熟度合いが分かり、ぷるんぷるん。
  具は他に海苔、青菜、鳴門、葱。
  プースーも粗方飲み干し、「濃厚豚骨魚介つけめん」が気に成りつつ、
  再訪店の可能性も残しつつ退店すれば、雨は止んでおらず、駅で雨宿り。
  其の儘に寝入ったら、又しても携帯電話を失くすので、小止みに成った頃合いで、
  確りとした足取りで帰宅すれば、大蒜塗れで轟沈する駄目人間…。