続・ROCK‘N’ROLL退屈男

続・ROCK‘N’ROLL退屈男 B面⇒https://twitter.com/RandR_taikutsu

「自家製麺 いつき亭」【蓮田】

 イメージ 1
 
 
◆「自家製麺 いつき亭」【蓮田】
 
 ◎「得製濃厚魚介つけ麺 並盛(1.5玉)」九八〇円
 
 …始まる前は少々不安に成ったが、始まってしまえば、実に気楽で呑気で、
  ゆったり、たっぷり、の~んびりと、「ホテル三日月」並みの一〇連休も、
  如何言う訳だか、何の因果か、今日で終わると言う、俄かに信じ難い話…。
  朝から悲しみが止まらず、一〇連休が終わってしまうのが悲しいのじゃなくて、
  一〇連休が終わってしまうと思う事が悲しいのであって、其れが大事なのだ。
  昨日は深谷へと、土産を渡しがてら帰り、二十一時半に帰宅し、
  一〇連休を惜しむかの様に夜更かしをしてしまい、今朝は八時に起床。
  こんな調子で、明日から六時前に起床出来るのか、甚だ疑問だ…。
  午前中は極めて自堕落に、非生産的に過ごし、十一時半前に家を出る。
  休日最後の御決まりの買い出しも兼ねて、最後の昼餐を摂ろう。
  最近、すっかり大行列と成ってしまった「中華そば 螢」に突撃してみれば、
  正午前でも全く駄目で、一〇人以上の行列にとっとと、未練も無く諦める。
  昔はこんなに混んでいなかったのに、何が如何したらこう成ったのだろうか…。
  次の当ては、此れも無理を承知で、「新潟長岡生姜醤油ラーメン オランダ軒」。
  十二時過ぎにのこのこ出掛けて虫が良過ぎる話だが、店外には三、四〇人の待ち。
  世の中、そんなに甘かないと、痛切に感じ、尻尾を巻いて東岩槻を去る。
  当て所無く、東京環状へと戻り、不意に思い出した此方に決定。
  あご出汁ラーメンの看板だけは何度も目にしていたが、御邪魔するのは初。
  岩槻区との境の蓮田市に在り、駐車場も何とか空きが有り、いざ入店。
  然し、店内には先客数組が待っており、此の期に及んで退散するのも億劫で、
  名前を記入してヂッと待ち、一〇分程で案内されてヨッコイショーイチ。
  意外と言っては何だが、随分と繁盛しており、地元民に愛されている様だ。
  献立表を眺め、暫し考え込むが、矢張り、あご出汁を売りにしているので、
  「焼きあご豚骨」、「アゴ煮干醤油」が無難だが、「濃厚煮干そば」も良い。
  味噌味や、マー油の入った物も有るが、如何せん、此の暑さなので、
  土俵際で打っ棄って、「得製濃厚魚介つけ麺」をツルっと頂きたい。
  発注を済ませ、冷水を呷り乍ら、出来上がりをヂッと待つ。
  一〇分強で配膳されたつけ麺は、予想通りの「またおま」系。
  最近は敢えて避けていたが、まあ、偶には良かろう。
  先ずは麺の上の叉焼、海苔、麺麻、味付け玉子をつけ汁に移し、いざ頂こう。
  麺を手繰り、つけ汁には少し加減して浸して啜る。
  案の定、魚介の出汁と、動物系の濃厚な味わいが交錯するあの味わい。
  然し、仄かに柚子の薫りが鼻腔を掠めたり、差別化を図っている様子が窺える。
  粘度はやや高目で、とろみが有り、麺をドヴンと浸してしまうと、
  最後迄は持たないので、慎重に配分し乍ら啜らないといけない。
  元々、「東京豚骨拉麺 ばんから 草加青柳店」として営業していた店が、
  契約期間満了の為、新たに鶏出汁を売りにして、「麺屋 川崎商店」に変更し、
  再開店し、其の後、せんげん台に「自家製麺 川崎屋」を支店展開し、
  更に、其の系列として出来たのが此方の様で、大きな資本が入っているのか。
  さて、麺はと言うと、饂飩を思わせる平打ちの太麺。
  北海道産の小麦を使用し、何度も試作を重ね、小麦の種類、比率、加水率、
  捏ね方、熟成時間、太さ、縮れ具合等、プースーに合わせて作った三種類の麺を、
  毎日製麺していると言い、あっさりスープの多加水の縮れ麺、
  こってりスープには、力強いスープに負けない様、熟成させた中太縮れ麺、
  そして、此の濃厚魚介つけ麺用に、伸びやかな腰の有るモチモチの平打ち麺。
  「大盛(2玉)」も同一価格だが、耐え難きを耐え、忍び難きを忍んで我慢。
  一〇連休の最終日で、我が心は終戦記念日だ…。
  具の叉焼は四切れ入り、もっとペラペラとして豚臭い物を想像していたが、
  つけ汁に浸して、熱で入れて置いたので、むっちり感を取り戻す。
  「味玉」は予め半分に切断されており、黄身をドピュっと飛び出す事は出来ない。
  尤も、固茹でに近いので、ねっとりとした塩梅は控え目。
  麺麻は一般的な物で、海苔は三枚入り、つけ汁には刻み葱が浮かぶ。
  最後はつけ汁をグイッと飲み干し、一〇連休を締め括るポンコツおぢさん…。