続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「中華ソバ ビリケン」【浅草】

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◆「中華ソバ ビリケン」【浅草】

 ◎「中華ソバ味玉入り」八五〇円

 …月曜日。
  もう、此のとち狂った暑さは一体、何なんだ!
  毎日毎日、馬鹿みたいに猛暑、酷暑、激暑で、身体中の穴と言う穴から、
  豚骨スープが噴出し、背脂が溶け出し、輪奈織の綿織物は常にびしょ濡れ。
  御蔭で、風呂上がりの序ノ口力士の様で、生きている意味を見出せない…。
  何故、こんなにも辛い思いをして迄、生きて居なきゃいけないのだろうか。
  夏は百害有って一利無し、春の次は秋で良いだろう。
  さて、話は遡って月曜日。
  此の日は運良く、独りぼっちで昼御飯を摂りに出る機会に恵まれ、
  此処ぞとばかりに、七月五日に新規開店した此方へと急ぐ。
  其の前週に初訪店は済ませていたが、上司と一緒だった為、写真を撮れず、
  改めて再訪、五日振り、二度目の御邪魔様。
  前回は炎天下、十五分程並び、日焼けをしてしまったが、今回はすんなり入店。
  券売機で前回同様、「中華ソバ味玉入り」の釦をポチっとな。
  僅かに空いている奥の止まり木にヨッコイショーイチし、食券を手渡す。
  言わずもがな、蔵前の人気行列店「らーめん 改」の二号店で、
  本店は「貝塩らーめん」、「煮干つけ麺」の二本立てだが、此方はと言うと、
  「中華ソバ」、「担担麺」、「鴨と鶏の油ソバ」の三種類で勝負している。
  冷水を呷り、目の前で御店主が調理を進め、其れをぼんやりと眺めて待つ。
  一〇分程で、相変わらず美しい佇まいのラーメンが配膳される。
  表面には鴨油の油層が構築されており、其れを攪拌する様にし乍ら、
  先ずは蓮華を手に取り、プースーから啜る。
  鴨油の上品且つ、円やかでコクの有る味わいがガツンと感じられる。
  そして、鶏ガラがふんだんに使用されて炊き出されたプースーは旨味の塊。
  鴨と鶏の鳥類の組み合わせは、実に風味豊かで、膨よかな出汁が迸っている。
  麺は自家製の細麺で、此れ又、しなやかさと力強さを併せ持つ。
  スルスルと入って来るが、パツンと千切れる腰が心地好く、快感だ。
  変幻自在にプースーの中を泳ぎ、鴨と鶏の旨味を漏れ無く絡め取り、
  口内へと運んで呉れ、小麦の風味も確りと感じられる。
  具の叉焼は鴨肉で、しっとりとした口当たりに、むっちりとした食感。
  噛むと甘味が増し、品の良さが感じられ、三〇〇円で増すのも良かろう。
  味付け玉子は安心、安定の「らーめん 改」の物で、甘目の味付けで、
  黄身はねっとりと車厘状で、濃厚さが何とも素敵だ。
  具は他に麺麻、菠薐草、葱、貝割れ大根
  最後は滋養たっぷりのプースーを飲み干し、灼熱地獄に出て行くぽんこつ…。