続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「らーめん つけめん 鶏の穴」【池袋】

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 ◎「冷やさない中華」八二〇円

 …月曜日。
  九月一杯で流刑地での蟹工船乗船生活も終焉を迎え、清算処理を行う。
  辛く厳しい、全く以って門外漢、不向きの業務だったが、いざ終わってみると、
  一抹の寂しさが有り、燃え尽き症候群の様な感じでもある…。
  さて、話は遡って一昨日。
  先週土曜日の流刑地での最終業務を終え、日曜日一日のみの休日を取り、
  翌月曜日は朝から池袋に出向き、其の事後処理、残務に追われる。
  随分と大変な思いをして過ごした三年八ヶ月だったが、
  終わってみれば、「御苦労さん」の一言で片付けられてしまう。
  虚無感、脱力感は半端ではない…。
  そんな抜け殻の状態で敗戦処理業務を遣っ付けつつ、昼過ぎに外へ出る。
  用事の序に、息抜き、労いも兼ねて昼御飯を摂ろう。
  月曜日なので、「ラーメン二郎 池袋東口店」は定休日と言うのは心得ている。
  偶には、「滝野川大勝軒」にでも行こうと向かえば、此方も定休日。
  余りに暫く振りなので、定休日が月曜日だと言うのを失念していた。
  流石は、昼はうっかり八兵衛、夜はもっこり八兵衛…。
  気を取り直し、月も改まったので、毎度の月替わりの限定麺にしようかね。
  念の為、今年のラーメンを復習しよう。
  一月は「酸味と辛味のハーモニー さんらーたん。」、
  二月は「キノコの味噌らーめん マリオ」、三月は「黒胡麻担々つけ麺」、
  四月は「バーニャカウダ風あえ麺 ニルバーニャ」、五月は「Orion」、
  六月は「ネギ推し」、七月は「冷やしオムめん」、八月は「雲丹あえ」、
  先月は「キーマカレー風つけ麺」と来て、今月はと言うと、
  涼しくなって来たからだろうか、「冷やさない中華」とな。
  其処は冷して良いのではなかろうか…。
  店に付き、店頭の貼り紙に愕然とした後は、券売機で食券を購入。
  木戸を開けて中に入り、カウンター席にヨッコイショーイチ。
  食券を手渡し、温い水を受け取る流れは何時も通り。
  出来上がりをヂッと待ち、一〇分程で「冷やさない中華」の御出座しだ。
  見た目は正に、僕の知っている冷やし中華だ。
  然し乍ら、微かに湯気が立っている。
  おっかな吃驚、いざ、頂いてみようかね。
  先ずは、余計な隠元だか、莢豌豆だか、スナップ豌豆だか。
  うん、飛蝗の好きそうな味をしている。
  さて、次は本丸、麺とテレレだ。
  テレレは冷やし中華のあの味わい、酸味の効いた醤油ダレ。
  然し、其れが温かいので、酸味が結構強めに主張している。
  僕の様な初期高齢者は噎せてしまいそうだ…。
  麺は平打ち麺で、此れも勿論、温かい。
  モチッとした食感で、きっと、温かい酸っぱいテレレに合っているのだろう。
  脇に添えられた練り辛子を塗してみれば、冷やし中華っぽさが増幅される。
  具は、棒棒鶏を模して、鶏の胸肉に胡麻のテレレがぶっ掛けられている。
  鶏叉焼ではなく、蒸し鶏の様だ。
  他には錦糸玉子、紅生姜、若布、萌やし、鳴門と、益々、冷やし中華だ。
  然し、温かいのだ。
  此れは正解なのか、僕の頭が固いのかは分からないが、斬新なのは間違い無い。
  十二月の恒例の「カキとほうれん草のらーめん the オイスターズ」を前に、
  来月十一月は、どんな捻り技で来るのか、篤と味わおう…。