続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「つけ麺屋 やすべえ」【池袋】

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◆「つけ麺屋 やすべえ」【池袋】

 ◎「つけ麺(中盛)」七八〇円

 …木曜日。
  九月迄は、殆ど出っ放しで流刑地に出掛けて蟹工船に乗船していたので、
  滅多に、終日池袋に居ると言う事は無かったので、何だか据わりが悪い。
  落ち着かないと言うか、外に出ているのが普通だったので、変な感じだ。
  肉体的な負担が減ったは良いが、他の意味での精神的負担が増えており、
  息苦しさや、変な緊張感、張り詰めた感じに支配され、肩が凝る毎日だ。
  さて、話は遡って一昨日。
  此の日も、朝から残務を熟し、全身の強張りを覚える。
  十三時を廻ったので、外出する用事に託けて、昼御飯で一息入れよう。
  僕の細やかな、束の間の安らぎの時間のタイムだ…。
  前日の「ラーメン二郎 池袋東口店」での味付け脂の衝撃の余韻が残っており、
  二日連続でも良いかなと、店先迄行くも、其れは流石に遣り過ぎかと、
  訳の分からない自制心が働き、一先ず止し、当て所無く、周囲を徘徊する。
  何だろう、此の優柔不断さは…。
  此れと決めたら頑として譲らない癖に、一度悩み出すと止まらない性格。
  余計な事を考えず、四の五の言わず、最初の閃きを信じれば良いのだが…。
  「麺処 花田」、「滝野川大勝軒」、「カラシビ味噌らー麺 鬼金棒」、
  「塩そば専門店 桑ばら」…と、数多の選択肢が浮かぶが、帯に短し襷に長し。
  面倒臭がりの性格が顔を覗かせ、億劫なので、一番近くに在った此方へ。
  其の昔、渋谷に散髪に出掛けていた頃は、毎回、「渋谷店」に御邪魔し、
  足繁く通い、其の味に嵌ったが、今と成っては珍しさも無くなったが…。
  店に入れば、待ちも無く、直ぐに着席出来そうだ。
  券売機で食券を購入し、並盛り、中盛り、大盛りが同一価格で、
  前回、二〇一六年五月三十一日は大盛りにしたが、此処最近の衰え具合に、
  些か日和って、「つけ麺(中盛)」の釦をポチっと押っぺす。
  席に案内され、食券を提示し、カウンター席の隙間に挟まる。
  一〇分程で、つけ麺が配膳され、いざ啜らん。
  中盛りで三三〇グラムと言う麺が光り輝き、目映いばかりだ。
  此れを手繰り、粘度の無い、サラサラのつけ汁に浸して啜る。
  野菜の旨味、肉のコク、魚の出汁が融合した、秘伝醤油ダレと言う売り。
  甘味がやや強めに出ており、僅かに酸味が感じられ、あっさり目の部類。
  昨今の「またおま」系に慣れてしまうと、物足り無さを覚えるかも知れないが、
  偶にはこうした、サラッとしたつけ麺が心地好かったりする。
  日本蕎麦の様に、軽い口当たりで頂ける。
  麺はと言えば、安価な麺が台頭する中にあって、安全性と味を重視し、
  上質な国内最高級小麦を使用していると言う。
  老舗製麺所と共同で開発した自慢の自家製麺との触れ込みで、
  プリッと舌の上で踊るように弾む食感と、噛み締めた時の心地好い歯触り、
  最後迄ツルっと喉越し良く愉しめる様、水を切り過ぎず提供すると言う。
  三三〇グラムが少なく感じるかの様に、スルスルと入って行く。
  具は刻み叉焼、麺麻、海苔で、特筆すべき点は無いが、先ず先ずの出来。
  途中、何時もならば、卓上の刻み玉葱と魚粉を投入して味を変えるのだが、
  何てこったい、座った席の目の前に其れ等が無く、両隣の客の前は有る。
  前を遮って取ろうとして、逆上されて殺されても何なので、入れずに我慢…。
  若干、物足りない儘に食べ終え、最後はスープ割りもせずに飲み干して完食。
  まあ、止むを得ずの食事だったので、此れ良いか…。