続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「MOJA★MOJA」【本厚木】

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◆「MOJA★MOJA」【本厚木】

 ◎「まぜそば」七五〇円+「大盛り」一〇〇円+「ニンニク」無料

 …今日は終日、BOOK厚木で仕事に。
  今週は今日しか外に出られそうにないので、貴重な息抜き。
  件の宇都宮線ポンコツ化の所為で、埼京線も煽りを喰って混雑が激しい。
  私鉄各社よりも高額な運賃を徴収しておき乍ら、保守点検を抜かるとは。
  未だに親方日の丸体質が抜けない、殿様商売なのだろう…。
  混雑と遅延に巻き込まれつつ、何とかBOOK厚木に到着。
  残務を熟し、正午を廻り、厚木の街の視察も兼ねて昼御飯を摂りに出る。
  何時もならば、「俺系らーめん 藤本」がお気に入りなのだが、
  先週木曜日、五日前に頂いたばかりなので、流石に食指が動かない。
  「中華そば 麺や食堂」で麗しいラーメンをとも思うも、今日は新規開拓で。
  本厚木駅から少々離れた、相模川の程近く、厚木村渡船場跡近くの此方。
  昨年七月十一日に新規開店したばかりで、淡麗系のラーメンが売りの様だ。
  店に着き、パーマネント屋か喫茶店かと見紛う小洒落た外観で、
  扉を開けて中に入れば、空席が見られ、食券制ではない様なので着席。
  生憎、三席のみのカウンター席は埋まっている為、仕方無く、
  既に二組、四人が着席している、八人掛けの島のテーブル席の端に腰掛ける。
  仕切りも何も無いので、心理的縄張り空間が極端に狭い僕は参ってしまう…。
  さて、厨房内は店主氏と奥様と思しき二人体制で、東 京太・ゆめ子と同じ編成。
  そして、冷水を手に、奥様が注文を訊きに来る。
  狙いは、火曜日と金曜日限定の「まぜそば」。
  今迄、中々、此の曜日に勝ち合う事が無く、ずっと機会を逸していたので。
  此れを「大盛り」で発注すると、テレレの味が煮干しか鶏か選択出来ると言う。
  此方は淡麗な「煮干そば」が売りでもあるので、此れは煮干しが良い。
  そして、玉子が卵黄か味付け玉子が選択出来ると言う。
  勿論、世の中、何に於いても「ナマ」が至高だと思っているので卵黄で。
  そして、「ニンニク」が無料とメニューに記されているので御願いする。
  冷水を呷り、出来上がりをヂッと待つ。
  奥では、乳児が喧しく泣き叫んでおり、思わず眉間にグッと力が入ってしまう。
  矢張り、僕が心穏やかに過ごせる店は少ない様で、厳選しないと無理だな。
  「日高屋」じゃ駄目なのだろうか…。
  更に、後続客の夫婦が目の前に着席し、相席に成ってしまい、苦境に立たされ、
  心理的縄張り空間が、丸で、尖閣諸島中華人民共和国に領海侵犯された感じ。
  動悸を覚えていると、一〇分強で「まぜそば」が配膳される。
  蓮華に添えられた檸檬は、後半、搾って味を変えて愉しむ様にとの事。
  居心地の悪さを、此の混ぜ蕎麦で誤魔化そう。
  箸を手に取り、中央の卵黄を中心にして、全体をざっくりと攪拌する。
  混ざり合い過ぎない様に、大まか、且つ、大胆に。
  いざ、麺を手繰り、ヅルヅルと啜ってみる。
  煮干しの風味が強過ぎず、かと言って弱過ぎず、風味がふわっと薫る。
  此方の「煮干そば」は、片口鰯、潤目鰯、鯵等の煮干しを使用との事なので、
  此の「まぜそば」も、其れに準じた煮干しが使われているのだろうな。
  テレレはどろどろではなく、ややサラッとした感じの中粘度だろうか。
  此れに、たっぷりの刻み大蒜が絡み付き、パンチが効いて素晴らしい。
  粒子が大きく、粗微塵切りなので、確りと辛味が有り、結構、強烈だ。
  逆に、大蒜が纏ってない箇所を啜ってみると、物足り無さを感じてしまう。
  化学調味料不使用を謳っているので、優しさを感じるからであろう。
  そして、平飼い銘柄有精卵「さがみっこ」が濃厚に絡み、実に円やかだ。
  刻み玉葱のショリショリした食感も印象的。
  麺は並盛りで二〇〇グラム、大盛りで三〇〇グラム。
  中太程度のもっちりした麺で、国産小麦一〇〇パーセントの様だ。
  叉焼は炙られたバラ肉を巻いた物で、二枚、其れなりに厚味の有る物が入る。
  麺の熱と混ざり合い、香ばしさを保ちつつも、トロンと蕩ける軟らかさ。
  具は他に、海苔、三つ葉
  さて、中盤以降、件の檸檬を搾ってみる。
  予想通りと言うか、さっぱりと、爽やかな酸味が加わり、雰囲気が変わる。
  麺を食べ終わり、五〇円で「追い飯半ライス」と言うのも有る様だが、
  如何も、馴染みが少ないもので、蓮華で残ったルーシーを掬って啜る。
  おおっ、刻み大蒜の辛味が強く、口内がヒリヒリして刺激的だわぃ。
  会計を済ませ、大蒜臭を撒き散らし乍ら退店するポンコツおぢさん…。