続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「支那そば 心麺」【北本】

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◆「支那そば 心麺」【北本】

 ◎「白メンマの塩ワンタンチャーシューメン」一三〇〇円

 …木曜日からの四連休も、気付けばあっと言う間に最終日。
  明日からは過酷な、重たい仕事、宣告が待っており、気分が頗る重い。
  サザエさん症候群も重症度を増し、逃げ出したい心持ちだ…。
  昨晩は拙宅で、御田、刺身、生牡蠣を肴に麦酒、焼酎、日本酒を開け、
  深夜一時前迄、音楽を聴き乍ら、リサイタル映像を観乍らの酒宴。
  其の儘、潰れる様に寝床で轟沈すれば、何度も同じ夢に魘され、
  より一層、嫌な気分にさせられ、最悪な朝を迎える。
  八時過ぎに起き出し、風呂に入り、午前中は極めて自堕落に、非生産的に過ごす。
  十一時半を廻り、四連休最終日の昼御飯は如何しようかと思案する。
  最終日のせめてもの娯楽に、僕の数少ない趣味である「ケータイ国盗り合戦」、
  「鷹狩り」の埼玉県中央地方の空で唯一未攻略の「荒井」を盗りに行こうと、
  一路、北本を目指し、先ずは昼御飯を。
  北本と言えば、「ジャンクガレッジ」系列の「ドンーキタモト」が良いが、
  明日からの仕事に備え、大蒜摂取は回避し、「支那そばや」系の此方。
  六月一〇日以来、五ヶ月振りに御邪魔すれば、駐車場も空きが有り、
  店内の席も空いており、すんなりと入店、着席を果たす。
  厨房内は御店主、女性店員氏二名の三人体制。
  冷水を持って来て呉れた女性店員氏に発注を済ませる。
  前回頂いた「白メンマの醤油ワンタンメン」が素晴らしかったので、
  今回は塩にし、更に叉焼も増し、連休最後を飾るべく一三〇〇円の此れを。
  冷水を呷り、ヂッと出来上がりを待つ。
  一〇分程で、正面から御店主に「塩ワンタンチャーシューメン」ですと、
  丼をすっと差し出され、勇気を出して「白メンマ」である事を告げ、
  改めて「白メンマの塩チャーシューワンタンメン」との御対面。
  最近、贅沢な話だが、具沢山でないと物足りなくなってしまっている…。
  さて、先ずは蓮華を手に取り、プースーから啜ろう。
  透き通った、綺麗な、黄金色に輝くプースーは、出汁の旨味が漲っている。
  塩ダレの甘味がじんわりと浮かび上がり、思わず唸ってしまう。
  福島県銘柄鶏である本宮烏骨鶏で出汁を採っていると言う。
  若い頃、「支那そばや」系の店舗で何軒も、勿論、此方でも頂いたが、
  今程の感動を得られなかった様に記憶しているが、歳をして来ると、
  此の手の美しい、穏やかで上品なラーメンの良さを感じ取れるのだな。
  弱った心身にスーッと染み入る様な感覚が、実に心地好い。
  揚げ葱の香ばしさもふわっと薫って来る。
  麺はと言うと、 店舗裏の「麺工房」で打たれたと思しき自家製麺だろうか。
  細麺で、しなやかで、流麗な啜り心地の良い喉越しで、スルスル入って行く。
  一六五グラム有ると言うが、あっと言う間に啜り終わってしまいそうな程に、
  箸を持つ手を止めさせない、腰と弾力の効いた麺。
  具に目を転ずれば、雲吞のチュルンとした皮が良い。
  餡は肉がぎっしりと詰まっているが、静岡県由比町産の生桜海老も使用と言う。
  さて、一際、存在感を放っているのが叉焼だ。
  前回頂いた「醤油ワンタンメン」には叉焼一枚で、バラ肉を巻いた物だったが、
  「チャーシューメン」と成ると、入る叉焼も変えるのか、大振りな物が二枚、
  ロース肉と思しき、箸で持ち上げる事も不可能な程の軟らかさで、
  ふわっと軟らかく、ホロっと解れ、トロっと口内で蕩けて無くなる。
  脂身に頼らずとも、赤身で此れだけ軟らかく煮込まれた叉焼は絶品だ。
  プースーが確りと染み込んで、身悶えしてしまいそうだ。
  そして、前回初めて頂いて衝撃を受けたのが白麺麻。
  シャキシャキとした歯応えで、軟らかくて甘味が強く、一度頂いたら、
  此方で普通の麺麻を頂くのは愚かな様にすら感じられるから凄い。
  食べ比べ用に、一本だけ普通の麺麻が入っているが…。
  具は他に小松菜、葱が入る。
  最後はプースーを全て飲み干し、満足感一杯で店を後にする。