…今週も、やっとこさっとこ、えっちらおっちら、待望の週末に漕ぎ着ける。
今週は比較的、早目に仕事を切り上げて帰宅する様にしたが、
何と無く優れず、胸部、胃部の不快感が付き纏っている。
今朝は七時半過ぎには起き出し、天気も良いので、幾らかは気が晴れやかだ。
午前中は極めて自堕落に、非生産的に過ごし、正午過ぎに動き出す。
僕の数少ない趣味である所の「ケータイ国盗り合戦」の「鷹狩り」で、
鰐も捕獲しないといけないので、少し遠出して、北本の此方に御邪魔する。
◎「ノンアルコールビール」三〇〇円+「おつまみ白メンマ」三〇〇円
…駐車場にすんなりと停め、店内に入れば、随分と閑散としている。
カウンター席にヨッコイショーイチし、メニューを眺める。
おっ、麦酒風飲料が有るのを見付け、と成れば、此方の一押しである白麺麻、
此れを摘みに一杯飲りたいと言うのが夢なので、まあ、半分叶った感じか…。
麦酒味の如何ともし難い飲料を手酌で飲れば、冷えていて爽やかだ。
そして、摘みの白麺麻には辣油が掛けられ、此れを箸で摘む。
白出汁で炊いてあり、あっさりしてほんのり甘く、肉厚で美味しい麺麻、
そう謳う通り、此の麺麻に出会って以来、すっかり御執心。
軽くシャッキリとした歯触りで、軟らかくて瑞々しい、此方の専売特許の逸品。
◎「塩チャーシューメン」一〇五〇円
…麦酒気味飲料を半分程呷り、白麺麻は三分の二程の所でラーメンの御出座し。
前回、昨年十一月二十五日は「白メンマの塩チャーシューメン」にしたが、
今回は、摘みで白麺麻を頂いているので、「塩チャーシューメン」で。
然し、此れは此れで、「白メンマの塩チャーシューメン」でも頂きたい程だ。
さて、先ずは蓮華を手に取り、プースーから啜ろう。
透き通って煌めくプースーは、「支那そばや」然とした佇まいが厳かだ。
塩ダレは沖縄は粟国島の自然海塩と言う拘りで、其れは旨さに裏打ちされており、
又、佐野実氏の教えが息衝いており、脈々と其の味が承継されているのだな。
くらくらと眩暈がしそうな、淡麗で清廉な貴婦人の様な居住まいだ。
只、あっさりとしているだけでなく、揚げ葱の香ばしさも主張を忘れていない。
麺はと言うと、店舗裏の「麺工房」で打たれたと思しき自家製麺。
此れ又、小麦の風味がふんわりと感じられる、しなやかで流麗な啜り心地で、
喉越しが良く、スルスル入って行き、絹の様な風合いの麺。
口内に伝わる躍る様な麺の啜り心地が快楽的で、病み付きに成りそうだ。
一六五グラムと言う量が少なく感じられる程に、啜るのが勿体無い程。
瀟洒な細麺は、正に、嫋やかで淑やかだ。
さあ、御目当てでもあるのが叉焼だ。
月曜日に「中華そば 青葉」の「特製中華そば」で堪能した叉焼、
其れに負けず劣らず素晴らしく、ずっと此れを頂きたい想いを抱えていた。
箸で簡単に千切れ、此れを口に運べば、二、三口噛んだだけで蕩けて無くなる。
吃驚する程に軟らかく、脂身に頼らずとも、赤身でもこんなに軟らかくなる、
其れを証明して呉れ、程好く脂身も入り、非常に均整が取れている。
勿論、清廉なプースーを害わない、上品な味付けも絶妙だ。
具は他に、通常の麺麻、小松菜、関東葱。
プースーを最後迄、愛おしく飲み干し、満足して退店する。