◆「ラーメン二郎 池袋東口店」【池袋】
◎「ぶた入りラーメン」八〇〇円
…昨日。
此の日も朝から池袋に出向き、残務を熟した後、ＢＯＯＫ厚木へと出掛ける。
重たい仕事も、今の所、何とか穏便に済んでいるのが救いだ。
十三時過ぎに飛び出し、移動を開始する前に昼御飯を済ませてしまおう。
今週も、此方の味を頂いて置かないと、如何も、嫌な事が起こりそうで…。
すっかり、週に一度の御愉しみと成っている。
十三時二〇分に到着すれば、先客は六名と、店内で行列が収まっている。
五分弱で列が進み、店内に入り、何時も通り、券売機で食券を購入。
厨房内は、調理担当はエヌ・エスプランニング社長、助手は最近の調理担当氏。
何だか、稀少な日に当たった様な気がする。
心成しか、何時もはおちゃらけた感じの助手氏が、神妙な感じなのが面白い。
矢張り、何処の世界も、権力には勝てないからな…。
五分強で席も空き、冷水を汲み、蓮華を取り、端っこの席にヨッコイショーイチ。
助手氏から麺の硬さを訊かれ、「普通で」と御願いする。
後続客も多く、社長が「大盛りの方居ますか？」と訊いているにも拘らず、
「硬めで」と返す、日本語の通じない日本人の多い事。
隣に座って、食べ始めてから大蒜を要求する習近平ファンと変わらないな。
皆、自由だな…。
さて、一〇分弱で無料の乗せ物を訊かれ、「大蒜、脂で」と告げる。
今回は大蒜を入れても大丈夫そうなので、存分に堪能したい。
助手氏から丼を受け取り、手元に下ろす。
おっ、プースーの色も安定した乳化した色合いで、味付け脂もドロリとして、
豚の盛りも良く、刻み大蒜もたっぷりと投入されている。
早速、蓮華を手に取り、先ずはプースーから啜ろう。
予想通り、円やかな口当たりの乳化した味わいで、僕は好きだ。
薄いだの、白いだの、豚が弱いだの、散々な言われ様だが、
誰が何と言おうと、僕は好きだ。
野菜の山に、卓上の醤油ダレをドレッシング感覚でぶっ掛けて頂く。
味付け脂の塩気、プルンとしたコッテリ感も相俟って、実に旨い。
茹で加減はシャキシャキとクタクタの中間よりややシャキシャキ寄り。
麺は、硬めにせずとも、ミシっとした歯応え十分の食感が心地好い。
先月、九年九ヶ月半振りに「三田本店」で頂き、デロッとした、
ラーメンヲタクやヂロリアンの方々が絶賛する茹で加減の物を頂いたが、
確りと腰の効いた、張りと弾力の有る此方の麺は魅力的だ。
此の麺に刻み大蒜が纏わり付き、刺激的な、パンチの効いた辛味が押し寄せる。
さて、豚だ。
プースーにどっぷりと浸し、予め、軟らかさを取り戻しておく。
噛り付けば、嗚呼、パサパサの硬い肉質で、しっとり感も害われ、
外れとはそんな失礼な事は言わないが、神懸っている時の豚を知っているだけに、
些かの残念さは否めないが、ギュッと豚の旨味を噛み締めてみる。
大蒜の刺激が、豚の分を補って余り有る。
其れにしても、何だな。
僕の座った一番端っこの席のカウンター上には、所定の位置として、
箱の塵紙が置いてあり、客は各々、必要に応じて、一枚、二枚と取って行くが、
右隣に後から座った月給取り二人組は、塵紙を箱の儘、持ち去り、
元に戻さず、勝手に置き場を変えると言う、自由奔放、勝手気儘な輩ばかり。
此処は貴様の家の居間ではない！
他人の非常識、不道徳な振る舞いが気に成って、心穏やかに食事が出来ない…。
苛々せずに過ごすには、家から出ない事が一番なのだろうな。
