続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「伝説のすた丼屋」【池袋】

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◆「伝説のすた丼屋」【池袋】

 ◎「すたみなライス」六三〇円

 …昨日。
  此の日も朝から、萎縮した脳味噌を精一杯、限界稼働させ、脳が疲労する。
  僕なんぞと比較しては烏滸がましいが、敬愛する亡き大滝詠一師匠は、
  急逝する一週間前に、「俺、脳が疲れたよ」と仰っていたと言う。
  其の比じゃないが、新たに何かを大量に覚えないといけないと言うのは、
  四十二の初期高齢者の脳味噌には酷だ…。
  此の日も、唯一の外出の機会を使わない手は無いので、月末で金は無いが、
  気分転換、ちったぁ身体を動かさないと、自動巻き腕時計も止まる始末なので。
  時刻は十四時を過ぎ、華金、プレミヤムフライデイとは無縁だが、
  奮発して「ラーメン二郎 池袋東口店」にでも行こうかなと、一瞬思うも、
  如何も食指が動かず、此の時間ならば、今はすっかり大行列で疎遠と成った、
  「麺処 花田」も行けるかなと企むも、大行列に呆気無く挫かれる…。
  彼是と考えるのが億劫で、時間も勿体無いので、月曜日にも御邪魔するも、
  普通に写真を撮るのを失念し、記事に出来なかった此方に四日振りに再訪。
  地下へと階段を下り、店内に入れば、月曜日は閑散としていたが、
  結構な混み具合で、直ぐ様、券売機で食券を購入する。
  月曜日は「すた丼」だったので、今回は「すたみなライス」で。
  以前も記したが、付け合わせの千切りの甘藍に橙色のフレンチドレッシング、
  其処に「すた丼」の頭を炒めたルーシーが染み込んだ物を頂くのが好き。
  フレンチドレッシングは橙色じゃないと駄目で、白だと趣きが無いのだ。
  さて、冷水を汲み、食券を手渡し、カウンター席にヨッコイショーイチ。
  程無くして、厨房内からは中華鍋と御玉杓子がカツカツ当たる音と、
  油が跳ねる音が聞こえ、否が応でも、食欲を掻き立てて呉れる。
  五分も掛からず、サッと配膳され、手っ取り早く頂くには持って来いだ。
  手始めに、卓上の橙色のフレンチドレッシングをたっぷりとぶっ掛ける。
  さあ、頂くぞ。
  「すた丼」の頭は、矢張り、何度頂いても、何時頂いても旨い。
  初代から受け継いだと言う秘伝の大蒜醤油ダレが決め手で、唯一無二だ。
  市販されている「伝説のすた丼屋 すたみな焼のたれ」を購入して、
  自宅で「すた丼」擬きを自作するが、全く違う代物で、店で頂くのと訳が違う。
  「すた丼」で頂く場合は、御飯と一緒なので味が薄まるが、こうして、
  御飯の御数として口に入れると、濃い味で、高血圧患者には渡りに船。
  そして豚肉も、自作とは大違いで、豚バラ肉の脂身と赤身の均整が取れ、
  此の薄さが絶妙で、此れが変に厚いと美味しくない様に思う。
  脂身に甘味が有り、ヴィタミンB壱疲労回復を齎して呉れそうだ。
  此の豚肉を葱と一緒に大蒜ダレで、高火力の中華鍋で一気に炒め合わされ、
  香ばしく、此れが美味しくない訳が無いのだよ。
  御飯を頬張り、バクバクと腕白に頂けてしまう。
  脇に添えられた黄色い沢庵も、最近じゃ頂かなくなったわね。
  さて、脇役の千切りの甘藍だが、豚肉と葱の旨味を引き連れた大蒜ダレが、
  じんわりと染み込み、橙色のフレンチドレッシングと共に頂けば、
  野菜嫌いとは思えない程、食べ切ってしまうのが惜しいとさえ思う。
  無論、ルーシーが染み込んでおらず、橙色のフレンチドレッシング無しでは、
  全く以って惹かれる要素は無い。
  あっと言う間に平らげ、若干の大蒜臭を纏いつつ、午後の業務に戻る駄目人間。