◆「伝説のすた丼屋」【池袋】
◎「すたみなライス」六三〇円
…昨日。
最近、ふと思うのだが、インターなネットが普及した此の現代社会で、
様々な頁に於いて、自身を名前を付けて登録する事が多々有るが、
己の名前の後に、「摂生中」、「超多忙中」、「停滞中」、「地獄」とか、
訳の分からない主張を付けるのは何なのだろう。
こちとら、そんな事は知ったこっちゃないし、「で?」と訊きたくなる。
何だろう、そんなに摂生したり、忙しいのを自慢して構って欲しいのだろうか。
摂生中、超多忙中の割りに、ラーメンを食べまくって居たり、謎でしかない。
まあ、其れこそ、知ったこっちゃないが、何を訴えたいのか甚だ疑問だ…。
そんな事は如何でも良いが、話は遡って昨日。
世間様は華金だと浮かれているが、そんな気分を味わう事はすっかり無くなった。
此の日も粛々と、朝から通常業務を熟し、あっと言う間に昼だ。
毎日、時間の流れが矢鱈と早く感じる。
十三時半を廻り、外気に触れようと、唯一の外出。
前週、此方に御邪魔出来ず、如何にも禁断症状が出始めているが、
念の為、「塩そば専門店 桑ばら」の「裏そば」を検索。
此の日は「池袋カニクリームコロッケ伝説~お前トマトの悪霊憑いてる~」とな。
要は、塩ラーメンに蟹クリームコロッケが乗り、赤茄子のテレレが掛かる様だ。
蟹クリームコロッケ好きとしては大いに惹かれるが、初志貫徹で此方へ。
六三〇円と言う費用対効果の方を取る。
地下への階段を下り、店内に入り、券売機で何時もの食券を購入。
最近は専ら、「すた丼」よりも「すたみなライス」派だ。
大蒜の効いたルーシーが染みた千切りの甘藍に、橙色のフレンチドレッシング、
此の組み合わせで頂くのが、何とも腕白で好きだ。
食券を手渡し、冷水を汲み、島のテーブル席にヨッコイショーイチ。
直ちに、厨房内からは中華鍋で炒める音が聞こえて来る。
そして、五分と掛からずに、サッと出て来るのが助かる。
卓上の橙色のフレンチドレッシングをなみなみとぶっ掛けて、さあ頂こう。
主役の「すた丼」の頭はと言うと、言わずもがなの旨さだ。
ガツンと、初代から受け継いだと言う秘伝の大蒜醤油ダレが襲い掛かり、
此の香ばしさは珠玉の逸品とも言うべき旨さで、素晴らしいとしか言い様が無い。