続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「玉川大盛軒」【明覚】

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◆「玉川大盛軒」【明覚】

 ◎「味噌拉麺」八八〇円+「味噌漬玉子」一〇〇円

 …昨日。
  夙に思っていた事だが、最近、頓に思うのだが、何の為に生きているのかと。
  別段、野心や夢、目標が有る訳じゃなく、子供の為に何かを残したり、
  財を成す必要も無く、上手く言えないが、生きている意味を見出せない。
  此の歳に成り、子孫が残る訳ではないし、死んだら御終いな訳で、
  残りの人生、何を理由に、何の為に生き続ければ良いのかと…。
  何ら、哲学的な事は無く、単純、純粋な疑問として、答えが導き出せないが、
  生まれて来てしまい、死ぬに死ねないから生きている、と言うのが正解か。
  と、考えている今、此の瞬間も、心臓は動いている…。
  さて、話は遡って土曜日。
  生きる理由、生き甲斐と言う意味合いでは、休日だけが救いと言うのも有るか。
  休日は動けずに、寝床で臥せっている事が大半だが、偶には動いてみよう。
  季節も移ろい、虫も蠢き始めているのと一緒で、僕も蠢いてみようと。
  二〇一六年以来、二年振りに越生梅林に梅を愛でに行ってみようと思い立つ。
  十一時半に越生町内に辿り着くが、先ずは、昼御飯を摂ろうかね。
  選択肢も余り多くないが、前回同様、此方で独特の麺を堪能しよう。
  ときがわ町、旧・玉川村地区に入り、正午前に到着。
  昨年五月二十八日以来、一〇ヶ月振り、三度目の訪店。
  風除室に在る券売機で、先ずは食券を購入するが、初回は「しょうゆ拉麺」、
  前回は「つけ麺」と来たので、今回はラーメンに戻そうと。
  味も変えて、「味噌拉麺」にし、序に、同じ味噌なので「味噌漬玉子」も一緒に。
  店内に入ると、生憎の満席で、暫し、ヂッと待機。
  一人でラーメン一杯を食べない餓鬼を二人も連れた家族が居り、回転を阻害。
  カウンター席のみなのだから、「日高屋」や「幸楽苑」じゃ駄目なのだろうか…。
  謎でしかないのだが。
  一〇分程耐えて待ち、其の四人家族が退散した所で、漸くヨッコイショーイチ。
  食券を提示し、冷水を受け取り、出来上がりをヂッと待つ。
  厨房内は、故・三遊亭圓歌師匠に似た御主人と、奥様の二人体制。
  調理は奥様、洗い物や其の他は御主人と言う担当の割り振りの様だ。
  さて、十五分程、厨房内を薄ぼんやりと眺め、ラーメンが出来上がる。
  大きめの丼で、量も有り、具も豪勢で良い。
  先ずは蓮華を手に取り、プースーから啜ろう。
  サラサラの粘度の無い物で、味噌ラーメンはともすると、味噌が強過ぎて、
  邪魔をすると言うか、誤魔化しが効くので、評価が難しい所ではあるが、
  此方のは、味噌が主張し過ぎず、プースーの出汁の味わいが確りと分かる。
  厳選した三種類の銘柄を配合した物らしいが、甘味とコクがじんわりと来る。
  薄っすらと背脂が浮いており、厳選素材と言う宗田鰹、煮干し、
  利尻昆布を使用していると言うだけあり、上品な味わいと芳醇な薫りが良い。
  味噌に負けていない出汁の旨味だ。
  さあ、此方の最大の特徴、売りは麺だ。
  水、鹹水、防腐剤、保存料、色素等を一切使わず、卵、塩、牛酪で仕上げた、
  「全卵無加水麺」を謳っており、ラーメン専門店では全国で此方だけとの事。
  茹でる前は橙色を帯びているが、茹で上がると黄色へと変化。
  縮れが効いていて、いざ啜れば、モソモソとした食感が個人的には好きだ。
  此の麺は、百聞は一食に如かず、此の食感は此方でしか味わえない。
  麺の釜揚げ時間も数秒の狂い無く湯切りをすると言うのが自信の表れで、
  硬さと旨さが逃げない様、振り笊を使用していると言う。
  ぷっつりと千切れる歯応えと、卵と牛酪から来ると思しき甘味が実に印象的。
  一八〇グラムと言う量は、満足度は高い。
  さて、具にも此方の拘りが光る。
  叉焼は大判の物が三枚も入り、八八〇円ならば費用対効果は抜群だ。
  高品質の肩ロースを使用との事で、切り置きせず、都度、機械で薄く切り出され、
  赤身のムチッとした食感が良く、豚臭さは丸で無く、旨味しか存在しない。
  此れに「チャーシュー」増しにしたら、三八〇円と言うが、此れで十分だ。
  麺麻も絶品で、極太の物が三本入り、存在感が凄い。
  鰹節、天然利尻昆布等の出汁で確りと味付けをしていると言い、シャキシャキ、   
  ポリポリと言う歯触りが心地好く、さっくりと噛み切れる。
  限定一〇個と言う「味噌漬玉子」は、黄身がねっとりと濃厚で、ほんのり、
  味噌の風味が感じられ、一口齧り、其処にプースーを流し込み、残りを頬張る。
  具は他に茹で玉子半個、海苔、鳴門が入り、最後はプースーを飲み干す。
  「美味探求真心拉麺」と謳う通り、微に入り細を穿った拘りのラーメンに満足。
  帰ろうと、駐車場に行くと、「前向き駐車」の看板通り、全ての自動車が、
  きちんと規則を遵守しているのを見、客の民度が違うのだなと。
  「ジャンクガレッジ 東大宮本店」では絶対に有り得ない光景だ…。

~御負け~
黒山三滝の男滝、女滝。
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黒山三滝の天狗滝。
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