続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「中華そば 青葉」【南古谷】

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 ◎「特製中華そば」九〇〇円

 …昨晩は、もう誰も遊んで呉れないので、家で大人しく、ひっそりとしめやかに、
  御通夜の様にどんよりと、刺身と「永井食堂」のもつ煮を摘みに晩酌。
  久し振りに、缶麦酒五〇〇竓、酎ハイをジョッキで四杯呷って酔い痴れる。
  そんなに呑んだものだから、夜は熟睡出来る筈も無く、一時間置きに目が覚め、
  強風の音も五月蠅く、すっかり、酒を呑むと寝られない身体に成ってしまった。
  そんな調子なので、すっきりと早起きする事も出来ず、八時半に何とか起床。
  倦怠感とサザエさん症候群に打ちのめされ、早くも来週の休日を待ち焦がれる。
  日曜日とも成れば、明日に備えて、何もしたくなく、家でヂッとしていたい…。
  然し、昼御飯も無いし、食材の買い出しにも行かないと駄目だ。
  序に昼御飯はと言うと、淡麗系の醤油ラーメンを頂きたいと思い立ち、
  「中華そば 青葉 大宮店」が浮かぶが、電車に乗って出掛ける気力は丸で無い。
  兎に角、歩いたり、階段を上がったり、動くのが容易じゃない。
  楽をして、自動車を走らせ、南古谷の商業施設内の「南古谷店」に急行する。
  店に入ると、正午過ぎだが、運良く待ちも無く、空席も有る。
  先ずは券売機で食券を購入するが、最近は専ら「特製中華そば」に限る。
  食券を購入し、促されたカウンター席にヨッコイショーイチ。
  冷水を呷り、出来上がりをヂッと待つ。
  厨房内は男性二名、女性一名体制で、ピーター・ポール&マリーと同じ編成。
  あっ、此方は全員、純国産だったが、ネタ切れなので悪しからず…。
  一〇分程で出来上がり、期待のラーメンが遣って来る。
  嗚呼、相変わらず、淡麗と言う名に相応しい、淡くて麗しいラーメンだ。
  先ずは蓮華でプースーから啜ろう。
  一口啜れば、立て続けに何口も啜ってしまう程、手が止まらない。
  動物系と魚介系の出汁が織り成す旨味が、津波の如く押し寄せて来る。
  「中華そば 青葉」のラーメンと言えば、東京ラーメンと九州ラーメン、
  両方の良さを取り入れた物で、東京ラーメンは香り高い和風出汁と、
  九州ラーメンの濃厚なコクを合わせたダブルスープが最大の売りだ。
  九州ラーメンの豚骨、鶏ガラと言った動物系スープから脂を分離し、
  コクだけ残したスープと、其れに負けない様な濃い、鰹節、鯖節、
  煮干しと言った魚系の和風スープを別々に抽出して合わせると言う。
  そして、一般のラーメンの約三倍のゼラチン質が含まれていると言い、
  豚骨、鶏ガラを贅沢に使って実現したと言い、ゼラチン質豊富なスープは、
  濃厚な上、脂分や塩分を控える事が出来、塩分は一般の約三分の二だと言う。
  又、ゼラチン質は、美肌効果などで注目されているコラーゲンと略同じ物で、
  化粧品や食品に使用されているコラーゲンの大半は、豚から抽出した物の為、
  女性を始め、僕の様な美肌を心掛けているおっさんにも御薦めと言う。
  油分も程好く有り、あっさりと淡白で陳腐な味わい成ると言う事は無く、
  濃厚民族をも満足させるこってり感と、塩気を補う出汁の強さが伝わる。
  続いては、麺を手繰って啜ろう。
  饂飩と中華麺の良さを合わせた物で、此方で開発した物を使っていると言い、
  特に小麦の風味を活かす為、作り立てに拘っていると言う触れ込み。
  スルスルと入って来て、緩やかな縮れがプースーとの絡みを良くし、
  加水は中程度で、ツルツルし過ぎず、粉の風合いも確りと感じられる。
  さて、具はと言うと、矢張り、此方の叉焼は魅力的で旨い。
  最近食べ慣れている「池袋サンシャイン店」の其れと比べると、気持ち、
  歯応えが確りしており、ほろんほろんに崩れると言う感じではないが、
  十分に美味しく、此れで叉焼麺として頂きたい願望が強まる。
  味付け玉子も、「池袋サンシャイン店」の物より、若干、黄身が硬めだが、
  ねっとりと濃厚で、味付けも程好く、玉子は人を幸せにして呉れる。
  麺麻もしなやかで素晴らしく、海苔はパリッと、鳴門はむっちりと。
  矢張り、全てに於いて均整が取れており、末永く愛される味であろう。
  最後はプースーを飲み干し、サザエさん症候群を癒す…。