◆「らーめん つけめん 鶏の穴」【池袋】
◎「酸味と辛味のハーモニー 帰ってきた さんらーたん。」八〇〇円
…火曜日。
今週も永く、険しく、草臥れた一週間を終え、週末の休日に辿り着く。
来週は厄介な打ち合わせに行く事に成り、益々、気が重たい日が続く。
毎日、脳味噌が沸騰し、心臓と肝臓を握り潰される様な感覚で息苦しい…。
さて、話は遡って火曜日。
日々のストレスに加え、訳の分からない暑さも相俟って、疲労が鬱積する。
週の前半なのに、草臥れ、こんな時は、残っている特別休暇でも取得して、
気分転換をしたい所だが、如何せん、業務上、休む事が困難なので、
此の儘、消化出来ずに、見す見す消滅して行く事は必至だ…。
そんな状況なので、せめて、食事でストレスを発散させよう。
月も疾うに改まるも、毎月恒例の此方の御愉しみを事前に知り、
如何も足が向かなかったが、連続記録が途絶えるのも何なので御邪魔する。
今月はと言うと、二〇一五年九月、昨年一月と全く同じ、三度目の御目見え。
「酸味と辛味のハーモニー 帰ってきた さんらーたん。」。
一応、今年の限定メニューを振り返ってみようかね。
一月は「鶏白湯の担々麺」、二月は「ピリりと辛い味噌らーめん ちょいみそ」、
三月は「とりちゃんぽん。」、先月、四月は春らしい「Lemon~
あっさりあえSOBAペペロンティーノ風~」と来て、今月は此れ。
旨い事は分かっているのだが、熱くて辛くて酸っぱい食べ物は不慣れなので…。
店に着き、券売機で「限定麺」の釦を押っぺして食券を購入し、
木戸を開けて店内に入り、すんなりとカウンター席にヨッコイショーイチ。
食券を手渡し、温い水を呷り、出来上がりをヂッと待つ。
一〇分程で配膳され、湯気と共に酸味が立ち上る。
さて、此の暑い陽気で、些か、此れを啜る事に躊躇いを感じるが、
先ずは蓮華を手に取り、プースーから啜ろう。
とろみが有り、餡掛けに成っており、酸辣湯麺と言う物を、
此れ以外に頂いた事が無いので分からないが、何れもそうなのだろうか。
正に、酸味と辛味が一気に感じられるが、尖った感じや嫌味は無い。
餡掛けに溶き玉子が入っているので、円やかさが有るのだろう。
プースーの基本は鶏清湯だろうか。
酸っぱ辛い中に、じんわりと旨味が浮かび上がって来る様だ。
貼り紙には、程好い酸っぱさと辛さのスープにとろみを加え、
優しく温かなラーメンに仕上げたとしてあるが、言い得て妙だ。
麺を手繰ると、余りの熱さで、湯気が濛々と立ち上る。
丸で、シマウラのローターが、バコタマテプンオーでチャンジーに成った時の様。
え~、通訳すると、浦島太郎が玉手箱を開けて爺さんに成った、と言う事…。
麺は前回同様、つるつるとした物で、何だろう、春雨や米粉麺の様な、
若干、透明感の有る物で、加水率が高目で、スルスルと入って来る。
具は、前回と異なるのは、鶏叉焼を細かく刻んだ物が加わり、肉っ気が有る。
そして、辣油を掛けた白髪葱、木耳、韮。
最後は、熱くて難儀したが、折角なので、プースーを飲み干す。
最近、年老いて来たので噎せ乍ら…。
~御負け~