◆「炭火焼肉 七輪房」【大宮】
◎「七輪房スペシャルランチ(大盛り)」一二七四円
…昨晩は呑みに出掛けた後、「ジャンクガレッジ」で〆ると言う素晴らしい流れ。
二十三時前には早々と帰宅し、寝床に大蒜臭を充満させ乍ら轟沈。
酒の所為、そして、花粉症で鼻が詰まる所為で熟睡出来ず、眠りは浅い。
今朝は八時前には起き出し、風呂に入り、身を清め、全うな人間に戻る。
まあ、心迄は綺麗には成らないが…。
日曜日なので、既に重苦しいサザエさん症候群を患っているので、
家に引き籠って、寝間着の儘、ずっと寝て居たいのだが、そうも行かない。
街へと、コンタクトなレンズを拵えに行く予定で、行き成り行くのも何なので、
大宮第二公園で開催中の梅祭りと大陶器市を覗いてみようと、一〇時に出立。
ぶらっと散策し、十一時過ぎには大宮駅に行き、大混雑の眼科を受診し、
診察、検査を受け、コンタクトなレンズを処方して貰い、時刻は十三時。
昼御飯を頂こうと、此処数日、何だか無性に肉を喰らいたい欲求に襲われ、
昼間から安価に焼肉が炙れる店を検索し、此方に初めて御邪魔する。
異様に愛想の無い女店員氏に案内され、何か悪い事をしたかしらと、
不安に成りつつ、促された席にヨッコイショーイチ。
メニューを眺め、熟考する。
僕の中で、焼肉と言えば、カルビは無くても良いから、腹身が無いと駄目なので、
「牛ハラミランチ 大〔130g〕」一三八二円と言うのが有るが、待てよ。
中落ちカルビ+牛ハラミ+ユッケジャンスープが付き、一六〇グラムと言う、
屋号を冠した「七輪房スペシャルランチ(大盛り)」なる物が有り、得だな。
透かさず此れを発注し、炭火の七輪が設置され、俄かに顔が熱くなる。
一〇分一寸で、件の異様に不機嫌な女性店員氏が配膳して呉れる。
然し、乗せられた盆が反り返って歪んでおり、安定感の悪く、落ち着きが無い。
食器洗浄機に掛けてしまい、熱で拉げられてしまったのだろう…。
早速、七輪の上の網に、カルビと腹身を乗せて炙り始めるが、うん、
腹身は凍っているのか、カチカチで硬いね!
カルビはちゃんと溶けており、何とか無事だ。
炭火なので焼きは早く、テレレに浸して頬張ろう。
腹身は矢張り厳しく、筋張って硬さが有り、随分と顎が鍛えられそうだ。
「国産牛ハラミ」と言うのが別に有るので、分かってはいたが、彼方産の肉だ。
濃厚でジューシーな旨味が愉しめると謳うカルビも、まあ、外国産牛だろうが、
腹身よりは増しで、厳しい戦いを強いられる。
御飯にもテレレをぶっ掛け、一気に頬張り、掻っ込もう。
さて、人生で二、三度目のユッケジャンスープは、うん、妙に塩辛い。
高血圧患者の僕でも流石に、塩気に遣られてしまう。
辛さの中に肉と野菜の旨味が溢れると謳っているが、塩味が溢れて居るね。
何だろう。
買い物の合間の疲労回復、癒しの昼御飯なのに、食べていて疲れてしまった。
周りの席では、若者が御飯を御替わりして、バクバク頬張っているが、
餓鬼や、育ち盛りの大学生の様な、味が分からない、味は如何でも良い人間は、
味と価格に満足だろうが、量は要らないから良い物が食べたいおっさんには、
如何も不向きだった様で、数百円足して、超高級百貨店「そごう」に入店する、
「牛兵衛 草庵」にした方が、心穏やかに頂けたかも知れない。
決して不味くはないのだが、残念乍ら、僕には合わない様だ…。