続・ROCK‘N’ROLL退屈男

続・ROCK‘N’ROLL退屈男 B面⇒https://twitter.com/RandR_taikutsu

「和牛焼肉 凱旋門」【加茂宮】

イメージ 1

◆「和牛焼肉 凱旋門」【加茂宮】

 ◎「カルビ上塩タン定食」一九二二円

 …昨日から始まった年末年始の九連休も、早くも二日目。
  そろそろ、本格的にサザエさん症候群を発症し始め、熟睡が出来でいない…。
  初日の昨日は、予定の会合が延期に成った為に、家から一歩も出ず、
  外気に触れる事も無く、一日中寝間着で過ごすと言う、屑人間振り。
  一日の大半、炬燵か寝床に根が生えたかの様に、殆ど寝ている呆け老人。
  極めて自堕落、非生産的極まりない暮らしで、脳細胞が死滅する音が聞こえる…。
  小晦日の今朝は七時半には起き出し、今日はちったぁ動こうと決心する。
  十一時を前に家を出て、先ずは日本酒を購入しようと「阿波屋」へと出掛ける。
  日本酒なんぞ、正月しか呑まず、味も銘柄も分からないので適当に、
  「東一純米吟醸」、「作 岡山・朝日米純米大吟醸」を購入し、次は魚か。
  「角上魚類」に行こうと、国道十七号線を北上し、先に昼御飯にしようかしら。
  如何も、牛タンを食べたい欲求が此処数日間、日に日に高まっており、
  「利久」は大宮駅構内かさいたま新都心にしか無いので、焼肉屋を当たろう。
  四月二十一日に一度御邪魔した此方が道すがらに在るので、いざ突撃しよう。
  十一時半過ぎなので、混み始める前なのか、すんなりと席に通される。
  ヨッコイショーイチし、献立表を眺め、熟考に入る。
  「焼肉定食」、「和牛カルビ定食」、「近江牛定食」、蠱惑的な物が多いが、
  目当ては牛タンなので、「カルビ上塩タン定食」を差し置いて他に有るまい。
  発注をし、御飯の大盛りが無料と言うので、痩せつつある所だが御願いしよう。
  まあ、だから痩せないのだが…。
  冷水を呷り、先に供される生野菜と朝鮮漬けで時間を繫ぐ。
  そして、其れから十五分程で、「カルビ」、「上タン塩」、白米、プースーと、
  全てが揃い、先ずは三分割の小皿に卓上の甘口のテレレと、運ばれて来た檸檬汁、
  卸大蒜を投入し、先ずは「上タン塩」を網の上で炙り始める。
  前回は「ダイヤモンドカットタン」、「生上塩タン」、「厚切りタン角」と、
  厚味の有る「生タン3点盛り」を頂いたが、流石に此れは薄目だ。
  確りと焼いたら、本物の檸檬も搾って、待ち望んだ牛タンを頬張る。
  厚くないので、噛み応えや食べ出は無いが、舌特有の食感、軟らかさや旨さ、
  牛とデープキッスをしている感覚は堪能出来、昼間っから贅沢だわぃ。
  続いては「カルビ」に取り掛かろう。
  程好く脂が乗っていると見え、赤々とした赤身の部位も相俟って旨そうだ。
  通常の献立表には「和牛カルビ」、「上カルビ」と高級な名称の物しか無く、
  昼時用の安価な肉だろうが、迸る脂が口内を支配し、此れが諄くなく、
  肌理の細かいこってりとした味わいが広がり、堪らず、御飯を頬張る。
  勿論、御飯には卓上の甘口のテレレをぶっ掛けてあり、美味しく頂く為の工夫、
  此れには余念が無く、更に、岩塩もガリガリと削って振り掛けてみよう。
  そうすると、塩気は勿論、岩塩の持つ旨味が、より一層肉を旨くして呉れる。
  「上タン塩」は四〇瓦と言う事で、三枚なので、一枚当たり十三瓦程か。
  此りゃ、あっと言う間に無くなるな…。
  「カルビ」は六〇瓦で五切れで、一切れ当たり十二瓦だが、脂が有る分、
  此方は其れなりに量感が感じられ、大盛りの味付け御飯が捗って仕方無い。
  以前は、焼肉を頂く際は酒が無いと駄目だと思っていたが、
  すっかり酒量が減った今では、焼肉と御飯だけで十分と感じ、随分と衰えたな。
  こうして徐々に、人は老い、衰え、枯れ、散って行くのだな。
  そんな事を、大滝詠一師匠の五回目の命日に思ってみる…。