続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「九州じゃんがら 表参道じゃんがら2F」【原宿】


 …昨日。
  待ちに待った休日と言えども、身体が不調だと何かと忙しない。
  朝は七時に起床し、八時に耳鼻咽喉科に行き、開院前から行列に並び、
  薬物だけ処方して貰ったら、今度は高血圧の病院へと梯子する。
  一三八/七十八と言う中途半端な数値で、薬物も処方して貰って漸く帰宅。
  そうしたら、今度は伸び切った頭髪を切り落としに、キッスはしないけど原宿へ。
  毎回、散髪の前には、飲酒も兼ねてラーメンと言う形が御決まりで、
  前回は代々木の「極楽汁麺 らすた」、前々回は高田馬場の「らーめん よし丸」、
  今回は代々木の「御天 千駄ヶ谷店」で獣臭溢れる豚骨ラーメンをと思うも、
  家畜臭が全身に染み付いた状態で散髪に行くのは迷惑だろうと自重する…。
  今回は無難に、すっかり観光地化した此方の豚骨ラーメンで堪えよう。
  祭りの様な状態の原宿駅を出て、眉間に皺を寄せて人混みを掻き分けて到着。
  「原宿1F店」にはぞろぞろと外国人が大挙して繋がっているので、
  此れならばと、脇の階段を上がり、「表参道じゃんがら2F」へ。
  店頭には洋邦の家族連れ二組が居て疎ましいが、仕方無く、ヂッと待つ。
  一〇分程で前が片付き、僕は独りなので、すんなりとカウンター席に通される。

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 ◎「生ビール」五八〇円
 …前払いの「原宿1F店」とは違い、後会計なので、先に発注を済ませる。
  取りも直さず、麦酒と言うのは決まっている。
  「原宿1F店」は前会計した後、更に待ち、其の間に調理が開始されるので、
  席に付くと同時にラーメンが出て来て、後から麦酒が追っ掛けて来ると言う、
  何とも無粋な事象が起こるが、此方はそう言う事が起こらないので助かる。
  麦酒をグイッと呷り、火照った身体を冷却し、隣客の中華人民共和国の餓鬼に、
  足で蹴っ飛ばされたり、憤懣遣る方無い思いで出来上がりを待つ。
  毛唐からしたら、此方は娯楽施設の様相で、掻き氷を喰らう客も。
  ラーメン店なのに、喰う方も喰う方だが、出す方も出す方だ…。

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 ◎「博多レトロ」八八〇円+「めんたいこ」一五〇円+「替え玉」一五〇円+
  「替え玉」一五〇円
 …麦酒を三分の二程を呑み終えた後、東南亜細亜風の女性店員氏が、
  「ハカタレトロデス~」とラーメンを運んで来て呉れる。
  此方でラーメンと言えば「ぼんしゃん」以外は有り得ないのだが、
  春季の限定商品で「博多レトロ」と言うのが有り、大いに惹かれてしまう。
  創業者が博多に「ぼんしゃん」を修行しに行って学んだ時の味に一番近いらしく、
  最初にプースーを啜って、一発目の感覚のコクが際立って、博多の長浜地区、
  漁師町のラーメンに近い味と言う触れ込みで、本場の博多ラーメンに憧憬が有り、
  何時か、本場に行って頂いてみたい僕からしたら、実に魅惑的だ。
  一口啜ると、「ぼんしゃん」程の豚骨臭は感じられないが、ややサラッとして、
  食べ易くした印象だが、表面が外気に触れると膜が張って行くのは素敵だ。
  麺は御馴染みの極細麺で、しなやかさが有り、プースーを絡め取る様な感じで、
  スルスルと入って来て、此の口当たり、啜り心地は大好きだ。
  具はと言うと、「ぼんしゃん」の原型と言う。
  叉焼は「角チャーシュー」と言う、豚バラ肉の塊を特製ダレで煮込み、
  漬け込んで拵えたと厚切りの叉焼で、此れが炙られており、ブルンとした食感。
  「半熟味玉子」は黄身がねっとりと濃厚で、通常の固茹での「味玉子」も良いが、
  矢張り、半熟の黄身は人を幸せにして呉れる。
  木耳、モチッとした麩、葱が入り、追加した明太子はチビチビと崩し乍ら頂き、
  時折、麦酒の摘みとしても頂き、存分に堪能する。
  そして、替え玉は粉落としで頂けば、モソモソした粉っぽさが最高に旨い。
  卓上の辛子高菜、紅生姜、擂り胡麻、ラーメンのタレを投入して味わう。
  更にもう一回替え玉をし、最後はプースーを飲み干し、豚の養分を摂取する。
  まあ、共喰いの様な感じだわね…。