続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「ジャンクガレッジ 大宮駅前店」【大宮】

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 ◎「まぜそば(大盛)」八七〇円
 
 …昨晩。
  偶の休日位、何もせず、寝間着の儘、日がな一日、寝床で暮らしたい程だが、
  七時起きで耳鼻咽喉科に行き、梯子して高血圧の御医者に掛かり、
  表参道に散髪に出掛け、其の後は呑みに行くと言う、結構な強行軍。
  一寸ばかり、近所に買い物に出ただけで、尋常でない疲労感に見舞われるのに、
  こんなんじゃ、過労死してしまいそうな日程で、休日なのにぐったり…。
  呑み会解散後は、何時も通り、大宮駅でぶらり途中下車の旅
  呑んだら乗るな、呑むなら乗るな、呑んだら〆ろ、と言う事で、
  ホッピー五杯、茉莉花割り二杯を呑んだ締め括りは、此方で混ぜ混ぜしよう。
  二十二時過ぎに到着すれば、丁度席が空くと言う、絶好の頃合い。
  硝子戸を開けて中に入り、券売機で食券を購入し、片付けが終わるのを待ち、
  冷水を汲んで、カウンター席にヨッコイショーイチ。
  此の日は珍しく女性店員氏が居り、男性二名と合わせて三人体制で、
  薬局で売っていない薬を使ってしまった人が抜ける前のムズトゥルと同じ編成。
  食券を提示し、冷水を呷り、薄ぼんやりと過ごしていると、
  程無くして無料の乗せ物を訊かれ、「全増し、脂ダブルで」と御願いする。
  其れから五分強待ち、三月一〇日以来、二週間振りの御対面。
  見慣れたと言えば見慣れたが、矢張り、目の前にすると心躍る。
  来るべき、ぐっちょんぐっちょん、びっちょびちょに組んず解れつ、
  しっちゃかめっちゃかの、麺とテレレと具材の大乱交の淫らな想像をすると…。
  さあ、箸を手に取り、中央の温泉玉子を突き、中からデロリと黄身を溢れ出させ、
  ズーチーを麺とテレレの熱で火照らせ、とろんとろんに蕩けさせ、
  丼の中を撹拌すれば、ぬっぷしぬっぷしと淫猥な音を立て、嫌らしく婚う様だ。
  ざっくりと全体が混ざり合ったら、いざ啜ろう。
  最初から入っている温泉玉子、鰹節、揚げ大蒜、揚げ玉葱、茹で野菜に加え、
  無料の乗せ物の「ニンニク」、「アブラ」、「チーズ」、「ベビースター」、
  「エビマヨ」、「辛味」が、丼の中でしっちゃかめっちゃかに縺れ合っている。
  序盤は「エビマヨ」の味わいが勝って来るが、ズーチーや玉子のコクも中々。
  「ベビースター」のカリポリした軽い歯触りも心地好く堪らない。
  「まぜそば」は秘伝の醤油タレに、要と成る旨味が凝縮されたスープを合わせ、
  麺と混ぜ合わせ、大蒜と黒胡椒の効いた濃厚な後引く味わいと言うのが売り。
  プースーは拳骨、鶏ガラ、背ガラ、モミジ、香味野菜を八時間丹念に炊き込み、
  旨味だけを凝縮し、ゼラチン質たっぷりのスープに背脂を投入する事で、
  凝縮されたスープにコクと旨味と甘みが加わり、麺との絡みが格段に増し、
  混ぜた瞬間に麺を離さない、パンチの効いたスープと言うのが謳い文句。
  ごろごろした背脂の塊も甘味を齎し、存在感を醸し出している。
  麺は御馴染み、「ニッセーデリカ」の特注麺。
  強靭な腰を持つゴワゴワした極太麺は、強力粉オーションだけで打たれ、
  強い小麦の風味を持ち乍らも独特の食感を持ち、ジャンクなスープに負けない、
  強靭な歯応えと食べ応えが売りで、畝りが効いた縮れ麺はモチモチ感が強い。
  丸で、葉加瀬太郎のぢんぢろ毛の様だ…。
  縮れがテレレや具材を絡め取るかの様に、確りと絡み合う。
  嗚呼、大蒜の刺激も素晴らしく、此の辛さが何とも堪らない。
  遠慮したり、気遣いする事無く、思い切り大蒜を、下痢する迄堪能したい…。
  豚はと言うと、一時期の劣悪な豚臭い物からは多少は脱却したが、
  全盛期の物とは程遠いが、まあ、良しとしよう。
  最後は残ったテレレを掻っ込み、台拭きで綺麗にしてから退店する。