折角の黄金週間なので、何か、生産的な事をしよう。
ずっと、以前頂いた「永井食堂」のもつ煮、此の味が忘れられず、
群馬方面に出掛けた際、何度か店の前を通るも、余りの行列に諦めざるを得ず、
「もつ煮定食」を頂けずに忸怩たる思いをしていたので、持ち帰りの土産でも良い、
何とか、旨いもつ煮を食べたいと思い立ち、富岡に在る販売所で購入。
個人的にもつ煮と言えば、栃木県の「もつ煮本舗 まるぶん」と此方がお気に入り。
ひとっ風呂浴び、「サッポロ生ビール 黒ラベル」の御供に頂く。
「まるぶん」のもつ煮は、もつ自体は小さ目で、非常に軟らかく、
味付けはきりっとして、大蒜が効いている感じだが、此方のもつ煮は、
もつが大振りで、程好い食感と弾力が有り、ルーシーは濃い味で、つけ麺にしたい程。
冷凍のもつは一切使わず、軟らかく臭みの無い国産の小腸のみを使用し、
小腸を使う事で、味がたっぷり染み込んだもつ煮が完成すると言う。
味付けの鍵である味噌は、越後味噌と信州味噌を配合した物を使い、
複数の味噌を混ぜ合わせる事で、甘辛く深みの有る味に成ると言う。
味噌だけでなく、大蒜、胡麻の濃厚な味わいが味に幅を持たせている。
そして、人参や大根等の余計な具が入らず、群馬県の名産品である蒟蒻のみで、
もつ煮の味に影響を与えない丁度良い食材で、もつとの食感の違いを堪能出来る。
勿論、「まるぶん」のもつ煮、此れも最高に旨いのだが、此れも実に旨いのだ。
もつ煮の旨さを分かち合い、音楽を聴き乍ら酒を酌み交わせる人には嫌われたが、
こんな旨い肴を摘みに独りで一杯飲れば、色々吹っ切れ、雲散霧消して行く。
誰も相手して呉れなくたって良いじゃないか、駄目人間だもの…。