続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「ステーキ 宮」【東大宮】

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 ◎「てっぱんステーキランチ(240)」二五七〇円

 …週末の休日なんて、瞬く間、あっと言う間に過ぎ去って行く。
  早くも、土曜日からサザエさん症候群を患い始め、日曜日なんぞ憂鬱しか無い。
  昨晩は久し振りに外で呑んだ所為も有り、夜は眠りが浅く、
  何度も何度も同じ夢を見て魘され、寝乍らに疲労し、朝からぐったり…。
  睡眠と言うのは、疲労を取り去る為のものではないのか。
  疲労感、眠さが残る中、八時過ぎに起き出し、風呂に入り、身を清める。
  小ざっぱりとして、午前中は極めて自堕落に、非生産的に過ごし、
  十一時半過ぎにやっとこさっとこ、行動を開始する。
  買い物がてら、昼御飯を済ますが、何だか、身体が肉を欲している。
  月に一度位は豪勢に、肉を喰らわないと、心身が持たない気がする。
  と言う訳で、ビフテキと言えば、此方に限る。
  深谷出身の僕としては、御馳走、肉と言えば此方、そして、テレレが旨いので。
  店に着き、一〇分程待ち、席に案内され、ヨッコイショーイチ。
  一応はメニューを捲るが、頂く物は決まっている。
  自動車なので、呑みたいのをグッと堪え、クーニーを発注。
  「てっぱんステーキランチ(240)」を若焼き、「宮のたれ」、白米で。
  クーニーが焼き上がる迄、プースーを啜って待つ。
  此方でプースーと言えば、三種類が用意されているが、此れ以外は有り得ず、
  「コーンポタージュスープ」、即ち、玉蜀黍汁。
  此の味が非常に宜しく、薄味だが、膨よかな甘味が有り、三杯も頂く。
  胃袋が温まった所で、ヂウヂウと音を立てた鉄板が運ばれて来る。
  女中さんがテレレをぶっ掛けて呉れると言うので御願いすれば、一層馨しい。
  肉切りと肉刺しを駆使して切り分け、さあ、頬張ろう。
  四〇年前の創業時から有ると言う此の肉の部位はハンキングテンダー。
  僕の愛する腹身、横隔膜からぶら下がっている「さがり」。
  適度な噛み応えと軟らかさ、肉肉しさが堪能出来るので、非常に好きだ。
  ギュッと噛み締めれば肉の旨味が染み出し、食感が心地好い。
  若焼きなので、中は赤々として、血が滴りそうな感じが何とも助平だ…。
  何にしても、「ナマ」で頂ける物は、限り無く「ナマ」が良い。
  さて、此の肉の旨さを格段に引き上げるのが「宮のたれ」だ。
  「宮のたれ」には、補助原料の醤油、酢を含め、保存料を全く使用せず、
  品質を保つ為の加熱処理もしていない生テレレで、原材料は玉葱、大蒜、醤油、
  酢のみと、極めて簡素なのに美味しく、約三週間も熟成されると言う自慢の逸品。
  此の「宮のたれ」を頂いてしまうと、ビフテキは他のテレレでは物足りず、
  さっぱりとしているのだが、香ばしさとパンチが有り、唯一無二の味わい。
  肉を頬張り、白米には卓上の岩塩を削って振り掛けて掻っ込む。
  肉の旨味、白米の甘味、岩塩の塩気、此れ等が混然一体と成って織り成す、
  至福の時であり、此の世に此れ以上旨い物は無いのではとさえ感じる瞬間。
  御飯を御替わりし、休日最後の娯楽を愉しみ、汗だくで食べ終える肥満児…。
  其れにしても、如何してこんなにも暑いのか。
  嗚呼、明日からが憂鬱だな…。