続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「ステーキ 宮」【東大宮】

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 ◎「てっぱんステーキランチ(140)」一六〇九円

 …悲願、念願、待望の休日も、あっと言う間に過ぎ去ろうとしており、
  重苦しいサザエさん症候群を患い、休日急患病院に掛かりたい程…。
  昨日の信州を巡った疲労も抜け切っていないが、朝は八時に起き出し、
  最後の一日、残された時間を有意義に過ごさないと、心が崩壊してしまう。
  午前中は極めて自堕落に過ごし、正午の少し前に家を飛び出す。
  洗車、買い出しの序に、昼御飯を摂る事にしよう。
  週に一度は、確りと、ちゃんとした肉を喰らいたくなる。
  先週は「伝説のステーキ屋」に行くも、混雑の為に諦めたので、
  今回は正統派と言うか、一番のお気に入りの此方が恋しくなる。
  十二時半に到着すれば、店内に待ちが発生しており、番号札を発券し、
  前に六組居る様だが、昨日の「手打そば 刀屋」の二〇人、四〇分待ち、
  其れに比べたら、大した事は無いと、ヂッと待とう。
  二〇分で番号で呼ばれ、囚人に成った気分で、席に案内されてヨッコイショーチ。
  献立表を捲り、此方では決まって「てっぱんステーキ」なのだが、
  昨今の胃の不調、肥満も有って、「240」ではなく「140」で自制。
  此れを、焼き方は若焼き、「宮のたれ」、白米で発注する。
  配膳される迄、飲み放題のプースーで凌ぐが、勿論、コーンポタージュスープ。
  此の玉蜀黍汁がお気に入りで、弱った胃袋を優しく包んで呉れる様な感じ。
  一杯飲み、御替わりを装いに立ち、二杯目を少し啜った所で、
  ヂウヂウと音を立てた鉄板が、手押し車に乗せられて配膳される。
  「宮のたれ」をぶっ掛けて呉れると言うので御願いし、手元へ遣って来る。
  「240」に比べたら、一〇〇瓦も少ないが、今の僕には十分な量だ。
  肉切りと肉刺しを不器用に駆使し、切り分けたら、さあ、頂こう。
  四〇年前の創業時から有ると言う此の肉の部位はハンキングテンダー。
  僕の愛する腹身、横隔膜からぶら下がっている「さがり」。
  適度な噛み応えと軟らかさ、肉肉しさが堪能出来るので、非常に好きだ。
  ギュッと噛み締めれば肉の旨味が染み出し、食感が心地好い。
  若焼きなので、中は赤々として、肉襞を舌で味わうかの様な質感が卑猥だ。
  「ナマ」で頂ける物は、可能な限り「ナマ」で頂きたいと言うのが信条だ。
  そして、「宮のたれ」は相変わらず素晴らしく、ビフテキのテレレの王様だ。
  「宮のたれ」には、補助原料の醤油、酢を含め、保存料を全く使用せず、
  品質を保つ為の加熱処理もしていない生テレレで、原材料は玉葱、大蒜、醤油、
  酢のみと、極めて簡素なのに美味しく、約三週間も熟成されると言う自慢の逸品。
  さっぱりとしつつも、物足り無さは皆無で、肉の旨さを最大限引き出して呉れる。
  米が進んで仕方が無い。
  勿論、卓上の岩塩をガリガリと削って振り掛けて頬張れば、最高の旨さ。
  ジャリっと岩塩の粒子を感じ、其れを噛み砕けば塩味を拡がり、
  米の甘味と相乗効果を生み、肉の旨味と相俟って、此の上無い至福が訪れる。
  欲を言えば、此処に麦酒が加われば最高なのだが、無い物強請りの子守唄だ。
  御飯を小盛りで御替わりを御願いし、付け合わせのじゃが芋、ポリタンも頂き、
  腹八分目、控え目にして、休日最後の昼餐を満喫するデヴおぢさん…。