続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「名物とんかつの店 豚珍館」【吉野原】

◆「名物とんかつの店 豚珍館」【吉野原】

 …昨日。
  漸く、やっとの思いで、週末の休日を迎え、解き放たれた様に安堵する。
  金曜日の晩は、蟹工船の元乗組員達との集いに顔を出し、終電車で帰宅する。
  此の歳に成ると、幾ら、翌日が休日と言えど、終電車は身体がしんどい…。
  休日だが、朝は早起きし、前週に引き続き、心の臓の不調でホスピタる。
  来月一〇日に冠状動脈のコンピューター断層撮影の予約をする。
  平日のみの実施なので、全休は無理なので、半休を申請するしか無いな…。
  何でも、造影剤を注射され、心拍数を抑える交感神経β受容体遮断薬を飲まされ、
  冠状動脈を拡張する硝酸薬、俗に言う、ニトログリセリンを噴霧されるらしい。
  「ニトログリセリン」と「イエロサブマリン」って似ているな…。
  診療を終えて一旦帰宅し、十一時過ぎに、今度は他へとホスピタる。
  病院の梯子と言うのは、結構疲れるものだ。
  週末の用事は此れで全て終わったので、さて、昼御飯を食べに出掛けよう。
  何と無く、週末は肉気分なので、今週は豚カツを頂こうと、三月二十五日以来、
  約三ヶ月振り、二度目の訪問の此方へ…。

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 ◎「キリン零ICHI(小瓶)」三七八円+「生カキ(1コ)」三二四円
 …店内に入り、空席に座る様に促され、献立表を眺める。
  おっ、今回も生牡蠣が有り、此れは頂けと言う思し召しだろう。
  自動車なので、麦味の炭酸飲料と共に発注する。
  さて、洋杯に手酌で注ぎ、一口、グイっと呷り、牡蠣に取り掛かる。
  予め、ポン酢がぶっ掛けられており、此れに檸檬をたっぷり搾る。
  ヴィラヴィラの側から口に含み、舌で転がす様に襞を味わう。
  ちゅるんとして、身の方は濃厚なコクで、味の濃さが素晴らしい。
  海の牛乳たる所以を遺憾無く発揮し、埼玉県魚市場が目の前と言う立地の恩恵だ。
  生牡蠣なら際限無く食べられそうで、椀子生牡蠣とか遣ってないかしら…。

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 ◎「ひれかつと大海老フライ定食」一四五八円
 …さて、主役の食事はと言うと、前回は「特選ロースかつ定食」で、
  個人的に、豚カツはロース、焼き鳥はタレ、ホッピーは白、ギャルは黒、
  そう固く心に決めているので、普段ならば、ロース択一なのだ。
  然し、迷いが生じる。
  鮮魚の切り落としにヒレカツが付く、数量限定の「豚珍館定食」も良いし、
  「カキフライ定食」、「海老フライ定食」も実に魅惑的だ。
  「海老フライ」に豚カツが組み合わされた物も有るが、残念乍ら、
  「ロースかつ」ではなく、「ひれかつ」との組み合わせしか出来ない様だ。
  耐え難きを耐え、忍び難きを忍び、ロースを諦め、「ひれかつ」に甘んじよう。
  とは言え、出て来た其れは、まあ豪勢で、目が輝いてしまう。
  擂り鉢に入った胡麻を擂り、其処に卓上のソースをドヴドヴ流し込む。
  先ずは、二枚入った「ひれかつ」から喰らい付く。
  脂身が無く、さっぱりしているが、肉質は軟らかく、凭れる心配は無い。
  衣はさくさくで香ばしく、厚目だが、重たさは感じられない。
  しっとりとしたヒレも、年老いた身には丁度良いかも知れないな。
  「ひれかつ」を頬張り、御飯には卓上の安天須の岩塩を振り掛けて掻っ込む。
  肉料理には、塩掛け御飯が良く合う。
  さて、続いては、ドンと鎮座する「えんびフライ」。
  頭と尻尾を離断するなんぞ、勿体無い事はせず、頭から噛り付く。
  髭やら棘で、口内が血だらけに成りそうだが、御構い無しに噛み砕く。
  ヴァリヴァリと甲殻類プリン体を堪能し、頭からは脳漿が炸裂するかの如く、
  海老味噌のコクが感じられ、身の部位は、衣がシャオっと音を響かせ、
  ぷりっとした確りとした身で、痛風予備軍には堪らない味だ。
  タルタルソースの味も非常に宜しく、更にソースも掛けて頂けば万全。
  御飯も御替わりを頂戴し、昼間っから、贅沢な時間を過ごす。
  豚カツは矢張り、寿司、鰻と並んで、日本人で良かったと思える食事だな…。