続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「麺場 七人の侍」【池袋】

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◆「麺場 七人の侍」【池袋】

 ◎「つけそば(特盛)」七五〇円

 …月曜日。
  やっとこさっとこ漕ぎ着けた週末の休日。
  今年からは、全社夏季休業日が設定され、生意気にも五連休。
  昨年迄は此の時期は地獄で、昼御飯も摂れず、水だけで十三時間労働と言う有様。
  そんな蟹工船乗船生活から解放された今を思えば、何とも倖せだ。
  四年もそんな暮らしを、我乍ら、良く耐えたものだ…。
  さて、話は遡って月曜日。
  何の断りも無く、颱風さんがいらっしゃる様で、気温もやや低目で助かる。
  週明けの憂鬱な気分を払拭しようと、昼御飯は何だか弾けたい気分。
  あっさり目のつけ麺を、豪快にヅヴァヅヴァと啜ろうかしら。
  と言う事で、昨年一〇月十六日以来、約一〇ヶ月振りに此方へ。
  其の昔、休日に池袋演芸場に行く前の腹拵えは、必ず此方の「特つけそば」。
  今や、此の手のつけ麺は珍しくなくなってしまったが、懐かしの味でもある。
  十三時半過ぎに到着し、先ずは券売機で食券を購入。
  何の気無しに、「つけそば 特盛」の釦を押っぺし、木戸を開けて店内へ。
  先客は一名のみで、閑散としており、随分と寂れてしまったな…。
  食券を手渡し、冷茶を汲み、グイっと呷り、出来上がりをヂッと待つ。
  厨房内は相変わらず、巨漢の店員氏一人体制。
  そして、一〇分弱でつけ麺が配膳される。
  麺の量を見た瞬間、怯み、固まる。
  そうだ!此方の「特盛」は七〇〇瓦も有るので、何時もは自重して、
  五〇〇瓦の「大盛」にしていた事をすっかり失念していた…。
  此れは拙いぞと、悠長に味わうより、兎に角、一心不乱に平らげないといけない。
  早速、麺を手繰り、つけ汁にドヴンと浸して啜り始めよう。
  つけ汁は何時もより、表面に油層が構築されている印象だが、相変わらず、
  粘度が低く、サラッとして、魚介系と動物系の合わせ技。
  醤油ダレの切れと、酢の酸味が先行し、後から動物系の出汁が感じられ、
  其処に、魚介の風味がふわりと香り、さっぱり、すっきりとした味わい。
  此れに甘味が加われば、「東池袋大勝軒」系の様な感覚か。
  麺はと言うと、店内奥の製麺室で打たれた御馴染みの自家製麺
  以前は、「かちどき製粉」製の高級中華麺用粉「北京竜」に、
  「日清製粉」のオーションを混合した物と言う触れ込みで、
  更に其の昔は、門外不出と言われた讃岐饂飩の粉を使用していたが、
  今は一体如何なのか、僕の馬鹿舌、貧乏舌ではさっぱり判別不能だ…。
  色は白っぽく、更科蕎麦の様な趣きが感じられなくはない。
  前回迄は、ポキポキ、コリコリと噛むと音がしそうな程の腰だったが、
  今回は何だかもっさりした食感で、口の中で小躍りする様な食感は無い。
  何だろう、茹で過ぎなのか、将又、麺自体の粉の配合が変わったのか。
  軽快な啜り心地の以前の麺なら兎も角、此の麺で七〇〇瓦は結構重たい…。
  水切りも甘目で、器の底に水が残っている。
  具は刻み叉焼、麺麻、海苔、葱が入る。
  何かが憑依した様に、脇目も振らずに麺を啜り、何とか完食。
  最後はつけ汁をグイッと飲み干し、より一層、腹が出っ張る。
  予定より二〇〇瓦も多かったが、まあ、良いか…。