続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「銀座 天一」【大宮】

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◆「銀座 天一」【大宮】
 
 ◎「天丼(松)」一三五〇円
 
 …一昨日。
  待ちに待った三連休だが、始まる前からサザエさん症候群を患っており、
  三連休明けの事を考えたら気が重く、胃を始め、体調も芳しくない…。
  男は八の倍数の年齢で体調が変化を迎えると言うが、四〇を過ぎてから、
  一気に不調が表出し、病院通いが増え、イニシエーション漬けに成った。
  三連休と言えど、出掛ける用事も無く、大人しく過ごすより他無い。
  ずっと寝て過ごそうと思うも、偶さか、野望用で買い物に出掛ける。
  どうせなので、序に昼御飯を済ませてしまおう。
  超高級百貨店「そごう」に向かい、地下の食品売場に行くのだからと、
  一月十四日以来、八ヶ月半振りに、此方で天丼を頂く事にしよう。
  胃の調子が悪いと言うのに…。
  まあ、いざ食べれば食べられなくはないので、折角なら美味しい物を、
  量は要らないので、少しだけ頂ければ良いので、量より質を求める。
  さて、地下一階に行き、目移りしそうな多種多様な惣菜売場が在る中、
  天麩羅、天丼を販売している此方の一画に、飲食出来る区画が在る。
  先に会計を済ませるが、前回同様、「天丼(松)」にしてみる。
  別料金の「赤だし」を勧められるが、今回は勇気を出して断ってみる。
  六席のみのカウンター席だが、先客は居らず、端っこにヨッコイショーイチ。
  会計をして呉れた男性店員氏が、今度は天麩羅を揚げて呉れる様だ。
  其の間、冷茶を啜り、薄ぼんやりと出来上がりを待つ。
  一〇分程で、三連休最初の食事が与えられる。
  別段、「てんや」、あっ、獅子てんやじゃない方の「てんや」が悪くはないが、
  矢張り、比べると如何しても、品が有って、高級感が漂う。
  先ずは、邪魔な野菜から始末しよう。
  獅子唐辛子はほろ苦さが有り、茄子は油を吸って、とろりとしている。
  米はと言うと、硬めの炊き加減で、粒が確りと立っていて旨い。
  カツ丼にしろ、親子丼にしろ、頭の具が熱熱なのに、白米も熱熱の場合が有り、
  猫舌には酷で、却って美味しく感じられず、苦痛な時が有るが、
  此方のは程好く粗熱が取られているので、殊更、米粒がパラパラと口内で解れる。
  テレレは甘からず、辛からず、均整の取れた味わいで、やや辛目よりか。
  此れが甘ったるかったら困るので、程好い甘さと辛さ丁度良い。
  続いての白身魚は鱚で、淡白な味わいだが、上品な旨味が感じられる。
  衣はサクッとした軽く揚げられた部位と、テレレが染みたしっとりした部位、
  何方も味わえ、胃の調子が芳しくないが、胃凭れする様な感覚は皆無だ。
  掻き揚げは小海老と烏賊が入り、丸く綺麗に揚がっている。
  海老のプリッとした食感と、烏賊のシコッとした食感が心地好い。
  最後は海老が二本。
  言わずもがな、天麩羅、否、此方では「天冨良」と当てる様だが、
  其の天冨良の王様で、然程大きさはないが、ブリンと唸りを上げる様な食感。
  勿論、尻尾もヴァリヴァリと齧る。
  御飯の量も少な目なので、ぺろりと平らげ、優雅な心持ちに浸れる。
  九階の店舗で頂いたら、「昼の天丼」は一七二八円なので、実に御得だ。