続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「らぁ麺 はやし田」【池袋】

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◆「らぁ麺 はやし田」【池袋】

 ◎「醤油らぁ麺」八〇〇円

 …昨日。
  此処数週間、胸焼けから始まり、胃痛、胃凭れ、食欲不振、肺痛と、
  頗る調子が悪く、今週も腹部膨満感で、全く以って駄目…。
  其れでも、一応は昼御飯を何か頂かないと身体に障るので、
  「小諸そば」、「カレーハウス CoCo壱番屋」等で御茶濁しする毎日。
  週末が近付くに連れ、少しずつ、何と無く快方に向かっている気がする。
  と言う事で、話は遡って金曜日。
  華金気分も手伝って、「塩そば専門店 桑ばら」の「裏そば」を検索すると、
  「鳥モモ出汁100%の鶏中華そば」と言い、あっさり系で助かりそうだ。
  然し、割と頻繁に登場する献立なので、此の日は回避し、別を当たろう。
  何とは無しに検索していると、新規開店の此方を発見する。
  閉店した「博多一幸舎」の跡地の様で、先月二十五日に新規開店したばかり。
  ラーメンヲタクではないので、詳しい事は分からないが、何でも、
  新宿の「煮干中華そば 鈴蘭」の別形態で、「新宿店」に続く二号店と言い、
  同じく別形態には「らぁ麺 鳳仙花」と言うのが新宿に在ると言い、
  更には、「煮干中華そば 鈴蘭」自体は「俺の麺 春道」の姉妹店と言い、
  更には、「俺の麺 春道」は、今は無き池袋の「つけ麺 椿」出身と言う。
  もう、おぢさんには複雑過ぎて訳が分からず、きっと、高名な美食家や、
  ラーメンヲタクの方々は、こう言う系譜が全て頭に入っているのだろうな…。
  さて、十四時前に到着し、真新しい、割烹料理店の様な店内に入る。
  券売機に対峙し、限定の「のどぐろそば」一〇〇〇円は品切れの様だ。
  初めてなので、無難に「醤油らぁ麺」の食券を購入し、女中さんに手渡し、
  紙製前掛けの有無を訊かれ、女子じゃないのでお断わりし、ヨッコイショーイチ。
  厨房内は、板前の白衣を纏った男女五人体制と、人件費は高目。
  新規開店直後だからだろうか、栓抜きと缶切りが見付からない様で、
  ずっと探しており、何だか、大変そうだ…。
  一方、僕のラーメンの調理は忘れられていなかった様で、一〇分程で配膳。
  此れ又、何とも上品で、日本蕎麦を思わせる様な和の佇まいだ。
  先ずは蓮華を手に取り、プースーから啜ろう。
  表面には煌めく鶏油が浮かんでおり、此れを一口啜れば、舌から脳に衝撃が走る。
  芳醇で膨よか、甘味が有り、まったりとしたコクの鶏油の旨味と、
  キリっとした醤油ダレの立った淡麗な味わいが舌を撃ち抜く。
  何処と無く、子供の頃に頂いた中華蕎麦の味にも似て、懐かしさも感じる。
  鴨と大山鶏の丸鶏を惜し気も無く使用して炊き上げ、より美味しく仕上げる為、
  水にも拘ったと謳っており、鶏の滋養がヴィンヴィンと伝わって来る。
  麺を手繰れば、黒い粒子が練り込まれているのが見て取れる。
  真っ直ぐな麺は中加水程度で、スルスルと入って来て、噛むとバツっと千切れる。
  数種類の厳選小麦を絶妙な均衡で配合した全粒粉使用との事で、腰、喉越し、
  風味を高次元で調和させた逸品と謳う「菅野製麺所」製の物。
  具の叉焼は、豚叉焼一枚、鶏叉焼二枚。
  豚は肩ロース、鶏は胸肉で、低温調理のしっとりとした食感。
  味付けは薄目で、プースーの味わいを害わない様な配慮か。
  麺麻は穂先麺麻で、稀少価値が高く、瑞々しく、食感が軟らかく、
  シャキシャキ感が強い事が特徴と言う触れ込みで、高級感が有る。
  嗚呼、不調の身体に優しく染み渡る様な、気品溢れる一杯に心落ち着く。
  最後はプースーを飲み干し、「のどぐろそば」を目当てに再訪を誓って退店。