続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「俺の空」【池袋】

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◆「俺の空」【池袋】

 ◎「和え節そば」八三〇円

 …月曜日。
  今週も何とか、週末の休日に辿り着いたが、平日は心がざわついたり、
  ぞみぞみしたり、相変わらず疲弊し、ぐったりとしてしまう毎日。
  何だろう、鋼の様な、鉄壁で折れない心が欲しい…。
  胃の具合が優れない所に、更に胃がキリキリと痛む事が続き、
  こんな調子じゃ、治るものも治らないな…。
  さて、話は遡って月曜日。
  週明けの重苦しく気怠い、憂鬱な気分を引き摺った儘、粛々と仕事を熟す。
  一週間、頑張って労働出来る様にと、昼御飯は旨い物を頂きたい。
  細やかな自分への御褒美を与えつつ、一日一日、地道に暮らすしか無い。
  毎度の「塩そば専門店 桑ばら」の「裏そば」を検索してみれば、
  「貝出汁潮そば」と言う事で、胃が悪い僕には優しくして呉れそうだが、
  又の機会に廻し、九月二十六日に御邪魔し、「掛け節そば」が大層美味しく、
  大いに期待感が増した此方へ、十九日振りに訪店する。
  今回の目的は、未食の「和え節そば」を頂いてみる事。
  木戸を開けて仄暗い店内に入り、券売機で件の食券を購入し、
  奥へと伸びる通路を通り、L字型のカウンター席の端っこにヨッコイショーイチ。
  食券を手渡し、冷水を受け取り、暫し、出来上がりをヂッと待つ。
  十四時前だからか、先客は数名で、昔、一世風靡した頃が懐かしい…。
  嘗ては大行列の大人気店で、大宮の「狼煙~NOROSHI~」、
  妻沼の「つけめん・らあめん 福は内」等、多くの名店を輩出した名店だ。
  さて、一〇分程で、未知の「和え節そば」が配膳される。
  生玉子が付く様で、此れは何だか嬉しいわぃ。
  先ずは、具は多くないが、全体が馴染む様に、ざっくりと絡め合わせる。
  くちゅくちゅ、ぴちゃぴちゃ、にちにちと、淫靡で卑猥な音が、
  薄暗い中で聞こえると、何とも嫌らしくて好きだ…。
  ざっと混ざった所で、箸を手に取り、いざ啜ろう。
  「掛け節そば」でも、其の衝撃を遺憾無く見せ付けた魚介豚骨の味わいが、
  確りと、存分に感じられ、此れに大量の油分が加わり、油蕎麦の様相。
  動物系のどっしりとした、重厚感の有る旨味に、魚介系の優しさが薫る。
  濃厚で、脂っぽいのは確かだが、其れを重たく感じさせない上品さが有る。
  麺は、素麺の様な極細麺の「掛け節そば」とは異なり、太さが有り、
  中太の平打ち麺で、緩やかな縮れが効いており、もっちりした食感。
  「浸け節そば」と同じ麺だろうか、腰と弾力も有って頼もしい。
  そして、別皿の生玉子を掻き混ぜ、其処に麺を浸して啜る。
  所謂、鋤焼き喰いを試してみると、うん、旨くない訳が無いわね。
  玉子を纏った麺をヅルっと啜れば、円やかに成り、丸味を帯びる。
  更に、解し豚の中に、ゴロっとした肉塊が有ったので、此れも浸して頬張る。
  嗚呼、何たる旨さか。
  脂身が蕩け、赤身の部位も軟らかく、いとも簡単に崩れ去る。
  思わず白米が欲しくなるが、無い物強請りの子守唄なので我慢…。
  具は他に海苔、刻み玉葱、浅葱。
  後半、「レモスコ」を投入し味を変えれば、爽やかな辛味が微かに広がる。
  最後は残ったテレレに、生玉子を投入し、其れをヅヅヅと飲み干す。
  まあ、こんな事をしているから、胸焼け、胃凭れ、胃痛に見舞われるのだよ…。