続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「noodle stand TOKYO」【原宿】


 …昨日。
  矢張り、休日が三日有ると、心と時間に余裕が持てるので有難い。
  二日しか無いと、初日は一週間の疲れを癒し、二日目は翌日からに備えて静養し、
  正直、何も出来ずに終わってしまう事が殆どなので…。
  三日間有れば、一日は動こうかなと思える。
  と言う訳で、三連休の初日に、三日間唯一の用事である散髪を済ませよう。
  其れ以外に用事は何も無いので、其れ以外は大人しくしている予定なので。
  十三時からの予約を前に、ごった返す原宿駅に正午過ぎに降り立つ。
  景気付けと、こうも陽射しが暑いので暑気払いに、パイイチ引っ掛けつつ、
  メンラーを頂く事にするが、目星は付けてあり、七月に初めて御邪魔するも、
  撮った写真が保存されておらず、記事に出来ず、再訪を誓っていた此方へ。
  地下のアヂトに続く様な階段を降り、四ヶ月振り、二度目の訪店。

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 ◎「生ビール」五〇〇円
 …店に着くと、券売機の前で初めてと思しきアベックが間誤付いている。
  何を発注するか決め兼ねており、僕の存在に気付くと、順番を譲る殊勝さ。
  そう、世の中、人の邪魔をしてはいけないからな。
  先にそそくさと食券を購入し、カウンター席にヨッコイショーイチ。
  食券を手渡し、麦酒は生か瓶かを訊かれ、「ナマで」と御願いする。
  何でも、「ナマ」が一番良い。
  歩いて火照った身体を冷却すべく、グイっと一口呷る。
  初夏の陽気で汗ばんだので、爽快な口当たりが心地好い。
  御通しは麺麻。

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 ◎「牛煮込みまぜそば」九五〇円
 …さて、ラーメンはと言うと、前回も頂いた此れを発注。
  温泉玉子かタルタルソースを選択出来るので、前回同様、温泉玉子で御願いする。
  厨房内は眼鏡の男性店員二人体制で、おぎやはぎと同じ編成。
  遮る物が無いので、厨房内の調理工程が具に見て取れる。
  器を湯で温め、調理鉢にテレレを入れ、茹で上がった麺を投入して絡める。
  其れを器に移し、麺の上に牛筋煮込みをぶっ掛け、温泉玉子と浅葱をあしらう。
  そうして完成した混ぜ蕎麦が配膳される。
  筋と雖も、牛肉がたっぷり乗っていると心躍る。
  先ずは中央の温泉玉子を中心に、全体をほんの少し、ざっくりと攪拌する。
  具の種類が多い訳では無いので、良く混ぜ合わせる必要は無い。
  此れを手繰って啜れば、テレレは甘辛く、牛肉の越幾斯が存分に染みている。
  麺は「浅草開化楼」の中華麺で、小麦の香りが豊かで、プチンとモチッと、
  弾ける食感と言うのが売りで、具とテレレと絡んで来る。
  肉は国産の牛筋肉と牛脛肉で、此れ等がトロトロに煮込まれていて絶品。
  「宮醤油店」の天然醸造の「たまさ醤油」を使用し、赤葡萄酒のコク、
  香辛料の馨しい芳香と、蕃茄が入っている事でゲッティーを思わせる味わい、
  肉肉しく、牛の旨味がたっぷりと感じられ、此れは堪らない。
  勿論、牛筋煮込みは麦酒の摘みとしても抜群で、ねっとりとした膠原質の部位、
  ホロンと解れる赤身の部位、夫々に旨さが有り、軟らかくて蕩ける。
  中盤以降、一緒に提供された揚げ大蒜、タバスコ、粉チーズを投入。
  揚げ大蒜は一気にパンチが増して香ばしく、タバスコと粉チーズはと言うと、
  より一層、ゲッティーっぽさが味わえ、一度で二度、三度美味しい混ぜ蕎麦だ。
  温泉玉子の円やかさも調和し、ぺろりと平らげて散髪に向かう産業廃棄物…。