…昨晩。
忘年会が池袋で催されると言うので、十六時二〇分に到着し、時間を潰す。
会場の「魚金」に行けば、開店前から大行列だが、予約してあると言うので、
気にせず、少し離れた場所で待ち、時刻の十六時半に成るも、誰も現れず、
携帯電話で電子的書簡を送信するも無反応の為、時間の無駄なので帰宅。
後で判明したが、十五日に変更に成っており、僕も了承していた様だが、
すっかり、綺麗さっぱりと失念し、八日だと思い込んで生活していた始末。
日常に忙殺され、更には痴呆症が進行しており、本格的に終活しないと駄目だ…。
帰宅後は何をするでもなく、ヴォーっと空を見詰め、気付けば十九時半を廻る。
家に居ても、何も食糧が無く、忘年会の予定が飛んだので、偶には呑もうかね。
何と無く、生ハムとザーピーの気分で、八月十八日以来、約四ヶ月振りの此方へ。
◎「アサヒスーパードライ生ビール」五四〇円
…何とか空席も有り、ヨッコイショーイチするや否や、アズ・スーン・アズ、
先ずは喉湿しにルービーを発注し、景気付けに。
すっかり、外で呑む事も格段に減ったので、何だか緊張するな…。
グイッと呷り、良く冷えた、苦味の効いたプリン体の味わいと、
炭酸の爽快感が心地好く、此れがサザエさん症候群の特効薬だったらな…。
◎「イタリア産熟成すりたて生ハムにパルミジャーノレッジャーノスライスを
添えて」一〇八〇円
…此方に御邪魔したら必ず発注し、此れが目当ての一つなので、透かさず発注。
最初に訪れた際は、「14ヵ月以上熟成サンダニエレ産生ハムにパルミジャーノ
レジャーノスライスを添えて」と言う名称で、二〇一六年八月七日は、
「18ヶ月以上熟成パルマ産生ハム&チーズ」と言う名称へと変わり、前回は、
添えて」と成り、「イタリア産熟成すりたて生ハムにパルミジャーノ
レッジャーノスライスを添えて」と出世魚の様だが、味は折り紙付きだ。
しっとりとした生ハムは塩気も絶妙で、発熱した際に額に貼りたい程…。
矢張り、何にしても、「ナマ」に限る。
ズーチーは、大好きなパルミジャーノレッジャーノ。
伊太利亜は巴馬産のズーチーで、超硬質なので、モソモソした感じだが、
風味も良く、橄欖油と相俟って、生ハムと三位一体の旨さ。
◎「マルゲリータロマーナ(アンチョビ、オレガノ)」一三五〇円
+「ニンニク」一〇八円+「グラスワイン(赤)」五四〇円
…さて、ザーピーはと言うと、ゲリマルが良い。
前回もそうだが、通常のゲリマルに片口鰯の塩蔵油漬品が乗った此れにし、
更には、昼間の「若鶏のグリル ガーリックソース」だけでは飽き足らず、
追加で大蒜を乗せて貰い、無駄に精を付ける事に余念が無い。
伊太利亜から運んだと言うピザ窯で、薪のみを使用し、四五〇度以上の熱で、
カプート社ピサ用強力粉「サッコロッソ・ティーポ‵❝00❞」と言う物を使用。
塩、チーズ、蕃茄のテレレも伊太利亜産だと言う。
生地はもっちりとした食感が素晴らしく、此れは店屋物のザーピーでは無理だ。
確固たる拘りと、磨き上げられた腕と技が為せる味だ。
ズーチー、テレレ、片口鰯の塩蔵油漬品、目帚を初めとした合法ハーブ、
此れ等の組み合わせが旨さの相乗効果を呼び、マルゲリータ妃でなくとも、
ヴォーノ、グラッツェ、ペルファヴォーレだ。
何時もならば、此の後に「クアトロフォルマッジ」を必ず頂き、
余裕が有れば〆に「ボロネーゼ」を頂くのだが、流石に肥え過ぎなので自重…。