続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「ラーメン二郎 池袋東口店」【池袋】

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 ◎「ぶた入りラーメン」八〇〇円

 …水曜日。
  今週もやっとこさっとこ、えっちらおっちらと、週末の休日に漕ぎ着ける。
  有難い事に三連休、伴天連正月だが、早くもサザエさん症候群で参る…。
  来週の四日間を何とか凌げば、九連休に逃げ込めるが、其の一方で、
  前倒しのサザエさん症候群を患い始め、難病、不治の病の特効薬は無い。
  医学の進歩や、人工多能性幹細胞の力で、何とか根治出来ないものだろうか…。
  さて、話は遡って、真ん中もっこりもしない水曜日。
  毎日の日課、「塩そば専門店 桑ばら」の「裏そば」を検索してみると、
  「からみそ」と言う事で、塩ラーメンの店の味噌味を期待して出掛けるも、
  何てこったい、完売の模様で、次なる当てを探して彷徨う。
  味噌の仇は味噌で討とうと、「麺処 花田」に行けば、何てこったい、大行列。
  次の味噌を目指し、「カラシビ本線、日本海~♪」と心で歌い乍ら、
  「カラシビ味噌らー麺 鬼金棒」を見遣れば、何てこったい、大行列。
  何処も彼処も、早くも冬休みなのか、ゆとり世代で占拠され、鬱陶しい限り。
  すっかり当てを失くし、彼是と思案するのも草臥れるので、
  止むを得ずと言う訳ではないが、今週も自然と、南池袋へと足が向いてしまう。
  十四時の二分前に到着すれば、店外に待ちが無いと言う奇跡で、
  店内には先客三人と、捨てる神有れば拾う神有り、すんなりと店内に。
  直ぐに何時も通りに食券を購入し、席が空くのをヂッと待とう。
  丁度、着席した客の大半にラーメンを提供したばかりの様で、少し掛かりそう。
  途中、調理担当氏に食券の改札を受け、麺硬めの聴取も擦り抜けた後は、
  冷水を汲み、蓮華を取り、大人しく、規律を遵守してヂッと待つ。
  厨房内は何時もの組み合わせで、来年も同じ編成で行くのかしら。
  規則を守らない客や、失礼な不道徳な客に甘いので、断罪して欲しい所だが。 
  熟練のマスクの店員氏の様に、冷淡に、バッサリと斬り捨てて辱める位に…。
  さて、入店から十三分と、此方では比較的長く待ち、漸くヨッコイショーイチ。
  食券を提示すれば、直ぐに無料の乗せ物を訊かれ、「脂で」と御願いする。
  丼を受け取り、豚を見ると、先週、先々週の浸かりが浅めの色白の物よりは、
  若干ロイクーで、前者を「トミー」と喩えるなら、此れは「マツ」だな…。
  そんな「噂の刑事」の話は兎も角、先ずは蓮華を手に取り、プースーから啜る。
  先々週は気持ち、乳化が進んだ、円やかさが立った味わいだったが、
  今回は先週同様、何時も通り、微かな乳化と醤油ダレが織り成す絶妙な塩梅。
  円やかとすっきり、此の両方を味わえる、中間的で、均整が取れた感じ。
  続いては、味付け脂を御数にして野菜を頬張る行為に耽る。
  ぷるんぷるんの脂塊は膠原質たっぷりで、甘味が有り、醤油ダレも染みている。
  野菜のさっぱり感を味付け脂が補完し、味付け脂のこってり感を野菜が中和。 
  今回は脂塊が大き目で、箸で千切り乍ら、茹で野菜とかって食べるのが良い。
  次は麺を引っ張り上げ、濛々と湯気と小麦粉の風味がふわりと立ち上る。
  微かな滑りが口当たりを良くし、表面は僅かなざらつきが有りつつも、
  にゅるんと口内に収まり、此れを噛めば、モキモキとした腰と弾力。
  作り手に依って茹で加減、食感が違い、其れも味わいの愉しみ、妙である。
  豚は見た感じ、パサついていると見せ掛けて、赤身の部位はしっとりとして、
  裏側には確りと脂身が付着しており、とろんと蕩ける味わいを隠し持っている。
  何とも罪な豚である。
  最近はゴロゴロとした、ぶつ切りの物が多く入っているので、食感が愉しめる。
  そんな魅惑の一杯を平らげれば満足、満腹だ。 
  毎週毎週、頂き終わった際に、もう来週は良いかなと思うのだが、
  如何言う訳だか、翌週に成ると決まって身体と味覚を其れを欲する。
  此れが禁断症状、中毒症状、麻薬性と言う物なのだろうな。
  来週、今年の食べ納めに御邪魔してしまうのだろう…。