◆「らーめん つけめん 鶏の穴」【池袋】
◎「豆乳 にゅーにゅーたんたんめん」八五〇円
…月曜日。
漸く辿り着いた週末の休日、三連休だが、何だか心は不穏だ…。
長年通い慣れた池袋も、今週一杯で追い出され、遂に閉店ガラガラ。
三連休明けからは肩身の狭く、間借りをしている外様の気持ちを味わう。
尤も、首の皮が繋がっただけ有り難く、人権なんか無いしな…。
さて、話は遡って月曜日。
池袋最終週は、散々御世話に成った店への御礼参り週間としよう。
と言う訳で、其の第一弾は、二〇一五年一月から四年に亙って毎月欠かさず、
月替わりの限定ラーメンで愉しませて呉れた此方へ。
「カレーとチーズのらーめん(カリーぱみゅぱみゅ2015ver.)」で始まり、
先月で四十九食頂いたと成ると、感慨も一入だ。
今年一発目の先月、一月は「千客万来 鶏の家」で幕が明けたが、
最後と成る今月は「豆乳 にゅーにゅーたんたんめん」とな。
年末に目と鼻の先に開店した「元祖 ニュータンタンメン本舗」を意識して、
向こうを張っている、喧嘩を吹っ掛けた感じだろうか。
豆乳を使用した料理は乳臭くて苦手だが、外れる事は無いので安心して突撃。
御案内迄に、生身の女性のホルスタイン、乳製品は大好きだ…。
馬鹿は兎も角、券売機で食券を購入し、木戸を開けて店内へと入り、
食券を提示し、カウンター席の隙間にヨッコイショーイチ。
冷水を呷り、出来上がりをヂッと待つ。
六、七分で出来上がり、「限定で~す」と配膳される。
此方の担々麺と言えば、昨年一月と二〇一五年三月の「鶏白湯の担々麺」、
二〇一七年三月の「黒胡麻担々つけ麺」を頂いたが、其れ等とは趣きが変わる。
さて、先ずは蓮華を手に取り、プースーから啜ろう。
鶏白湯スープと豆乳を合わせた、舌触り円やかな担々麺と謳う通り、
胡麻の風味も感じつつ、此方の売りである鶏白湯のコクは感じられるが、
豆乳も入っているので、ポテっとしたとろみは無く、サラッとしている。
とろみが有り、濃厚でペトッとした感じが唇を覆って呉れないと、
往年の燻し銀の力士の鬢付油の大銀杏の喩えも使えないので残念だ…。
辛さは控え目だが、何だか、発情期の熟女の様に身体が火照って来る。
麺を手繰れば中細の平麺で、加水率は高目でツルツルとした口当たりで、
「黒胡麻担々つけ麺」の時に味わった、ざく切りの搾菜が素敵だったが、
流石に入っておらず残念だが、豆乳が高いので、原価も嵩むわね。
最後はプースーを飲み干して汗だくで、四年の感謝を胸に店を後にする。
御馳走様でした、そして、有難う御座いました。